電子と自動車の融合が進展、ロボット・ウエアラブル機器技術も競う―アジア最大の家電・IT見本市開幕(上)

八牧浩行    2014年10月8日(水) 6時16分

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7日、アジア最大の家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC−JAPAN2014」が幕張メッセで始まった。出展各社はスマートフォン、ウエアラブル機器、高品質液晶から液体水素自動車、ロボットまで最先端技術を競っている。写真は「卓球ロボット」など。

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2013年10月7日、アジア最大の家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)JAPAN2014」が幕張メッセ(千葉市)で始まった。出展各社はスマートフォン、ウエアラブル機器、高品質液晶から液体水素自動車、ロボットまで最先端技術を競っている。今年の開催テーマは、「NEXT―明日の夢を生み出し、未来を開け暮らしと社会を創る技術力」。24の国と地域の547社・団体が先端技術や新製品を披露、11日までの会期中、15万人の来場を見込んでいる。

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オムロンは「卓球ロボット」を日本で初めて公開。卓球ラリーでは、上部にある2台のカメラでプレーヤーと球の動きを読み取り、ラケットの位置と向きをコントロールしてラリーを継続。センサー技術と制御技術を応用して開発した。実演では人間のプレーヤーがミスをしない限りラリーが続き、見学者はロボット卓球選手の正確な技量に魅了されていた。

東芝はメガネ型の端末「東芝グラス」を展示。ガラス表面に凹凸を細かく加工し、映像を鮮明に映す技術をアピールした。料理のレシピを画面に表示するなど個人向け用途向けも計画、2015年にも実用化する。NTTドコモは皮膚から放出される微量な気体の感知により脂肪の燃焼度合いを測定して結果を表示するウエアラブル健康機器を展示。パナソニックはペンやメガネ型端末に搭載できる直径3.5ミリのピン型リチウムイオン電池を出展した。

電子技術との融合が進む自動車分野では、富士通がクルマに搭載したセンサーやカメラが集めたデータを統合して、安全な運転ができるように支援するシステムを展示。デンソーもさらなる省エネを実現するハイブリッド車や電気自動車向け「パワー半導体」を出展していた。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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