世界一高い未完成ビルの建設が再始動、天津が500メートル超のビルを2棟擁する中国唯一の都市に

邦人Navi    2025年5月18日(日) 13時0分

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高層ビルの高さ制限「限高令」の施行から数年、工事が中断していた天津117大厦がついに再始動した。

高層ビルの高さ制限「限高令」の施行から数年、工事が中断していた天津117大厦がついに再始動した。10年の歳月を経て再開された本プロジェクトは、都市発展と政策支援の両側面で象徴的な意味を持つ。

「天津117大厦」が再始動

高さ597メートル、地上117階の天津高銀金融117大厦(天津117大廈)は、2015年に資金難で工事が停止し、長らく「世界一高い未完成ビル」と称されてもいた。しかし25年4月、国有資本の支援を受けて再び動き出した。27年の完成を予定している。

「500メートル超え」2棟で全国唯一

高層ビル・都市居住協議会(CTBUH)による分類では高さ600メートル以上の建築物は「メガトール」と呼ばれる。これに相当する中国の高層ビルには上海中心大厦(632メートル)があり、「天津117」は深セン平安金融中心(599メートル)と共にわずかに及ばない。

それでも、中国3位の摩天楼である同ビルが準メガトールの筆頭格として位置づけられるのは言うまでもない。また、注目すべきは、天津が天津CTF金融センター(530メートル)と合わせ、500メートル超のビルが2棟存在する中国唯一の都市となることだ。

天津の新たなランドマーク

21年の「限高令」により、中国では500メートル超の高層ビルの新規建設が原則禁止された。都市の価値が環境との調和、安全性、人々の暮らしやすさに配慮した都市設計の指標などで図られる時代になったこととも関係がありそうだ。

それでも天津117大厦は政策施行前に上棟が完成していたことから500メートル超えが可能になった。天津117大厦が天津の新たなランドマークとして果たす役割に期待が寄せられている。(提供/邦人NAVI-WeChat公式アカウント・編集/耕雲)

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