2025年5月12日、中国の高速鉄道で生理用ナプキンが無償配布されたことが中国のSNS・微博（ウェイボー）で紹介され、注目を集めた。

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山東省のメディア半島報道の微博アカウント「大衆新聞」など複数のメディア系アカウントが12日にこの件を紹介。中国の高速鉄道150編成余りで「急用」時に乗務員を呼べば無料で生理用ナプキンをもらえるというキャンペーンが展開されていることを伝え、「社会文明の進歩に向けた大きな門戸が開かれた」と評した。

同アカウントは「これまで女性の生理期間における需要は公共社会の中で『見えない存在』とされ、移動中に突発的な状況に直面した女性は黙って耐えるしかなかった。『誰も注目しなかった』ものが積極的なサポートを受けられるようになったというのは、サービスの改革にとどまらず、社会観念の覚醒という意味を持つ。このような温かみのある行動が広がり続け、善意と思いやりに満ちた社会環境をみんなで築いていくことに期待する」とした。

この件について、中国のネットユーザーは「こういったサービスの改良は、自分が大切に扱われていると心から感じさせてくれる」「タクシーやバスでも無料で配布するようになってほしい」「誰かが勇気をもって問題を提起し、誰かが勇気をもって問題を受け入れ、解決に取り組むことで社会が進歩していく」「以前高速鉄道で突然生理が来た時、周囲で誰もナプキンを持っていなくて、最後は乗務員のお姉さんに助けを求めたら自分のを分けてくれた。それが今はそのためのナプキンを用意してくれてるのだからとても便利になったと思う」といった称賛コメントを続々と残した。

また、あるユーザーは「実のところ、これまでは公共サービスの改善って、条文だけの上っ面なものばかりだと思っていた。今回のナプキンの件を見て、公共サービスに温もりが備わったんだなと感じた」と感想を述べており、他のユーザーからも賛同の意見や「声を上げ続けてくれた女性たちにも感謝したい」といった声が寄せられた。（編集・翻訳/川尻）