2025年5月12日、韓国・KBS NEWSは「20年以上にわたって世界に旧日本軍慰安婦の実態を伝えてきた慰安婦被害者のイ・オクソンさん（97）が11日午後7時7分ごろ、京畿道城南市の病院で亡くなった」と伝えた。

記事は「釜山生まれのイさんは15歳の時に中国の日本軍慰安所に連行され、過酷な日々を過ごした。終戦後も中国に滞在し、2000年6月にようやく韓国に帰国した」「その後の人生は闘いの連続で、不自由な身体をおして日本、米国、豪州、ドイツなど世界各地を訪れて被害を証言し、日本に心からの謝罪と賠償を強く求めてきた」「しかしその願いはかなわず、日本から謝罪も賠償も受けられないまま、97年の波乱に満ちた生涯を終えることになった」などと説明している。

イさんの死去により、韓国政府に登録されている「慰安婦被害者」のうち、生存者は6人となった。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「天国でゆっくり休んでほしい」「とても苦労の多い人生だった。次は幸せにあふれた人生を送れますように」「後はわれわれに任せて、楽に過ごしてください」など哀悼の声が寄せられている。

また「日本軍に苦しめられ、尹美香（ユン・ミヒャン）元議員（24年に元慰安婦への寄付金を横領した罪などで有罪判決を受けた）に利用されたかわいそうな人」「一番悪いのは尹美香氏。歴史的被害者を利用した犯罪だなんて」「慰安婦被害者を助けるふりをして寄付金を盗み、そのお金で家を買ったり、子どもを留学させたりした尹美香氏。さらにはそれが明らかになったのに、議員の任期を最後まで全うした。これがこの国の現実だ」との声や、「日本は被害者が全員亡くなる日を心待ちにしている」「日本は必ず罪の代償を払うことになるよ」との声も見られた。（翻訳・編集/堂本）