中国のディスプレー産業の運命を変えた小さな「ガラス片」―中国メディア

人民網日本語版    2025年4月30日(水) 22時30分

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維信諾は20年以上かけて、実験室の小さな「ガラス片」を中国製のディスプレーとして世界へと羽ばたかせるまでに成長させた。

29年前、清華大学の実験室で若者数人が光を放つガラス片をじっと見つめていた。それは中国初の有機ELディスプレー「OLED」の開発に向けた実験だった。その当時、ディスプレー産業は海外の独占状態だった。

有機EL製品の製造メーカー・維信諾(Visionox)の張徳強(ジャン・ダーチアン)董事長兼総裁は、「次世代ディスプレー技術の主導権を中国が握ることができない理由が何かあるだろうか?私たちのような知識人は、大胆な考えを持ち、中国国産OLEDが実験室を出て、産業化される独自のイノベーションの道を歩むことを志さなければならない」との見方を示した。

フレキシブルディスプレーが実験室から胸を張って市場に出るまでに、険しい道をどれほど通らなければならないのだろうか?

人間の髪の毛ほどの薄さであるものの、11層の精密膜層からなるフレキシブルディスプレーの各層は高精度かつ非常にクリーンで、水と酸素が侵入しない環境で20日以上かけて1000以上の工程を経て、苦労を重ねて製造される。

イノベーションというのは、全速力で走る100メートル走ではなく、ゴールのないマラソンのようだといえる。維信諾は20年以上かけて、実験室の小さな「ガラス片」を中国製のディスプレーとして世界へと羽ばたかせるまでに成長させた。

張総裁は「一流スマホブランド数社の折りたたみスマホに当社が生産したフレキシブルディスプレーが使われている。24年、当社のスマホに使われるAMOLEDの出荷数は世界で3番目に多かった。ウェアラブルデバイスに使われるAMOLEDディスプレーの出荷数は世界で一番多かった」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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