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手塚治虫のSF大作「火の鳥」が4月に中国で上映される。
漫画の神様・手塚治虫の傑作「火の鳥 エデンの花」が4月18日から中国全土で公開される。同作は「火の鳥」の「望郷編」を原作にした長編劇場アニメで、中国の映画市場において正式に上映される初の「火の鳥」劇場作品となる。
「火の鳥 エデンの花」の舞台は、人類が地球を捨て、辺境の惑星「エデン17」に新天地を求める遠未来。主人公ロミは未開の惑星でたった一人取り残されながらも、人工冬眠とクローン技術によって子孫をつなぎ、1300年後に再び地球を目指す。
希望と孤独、技術と生命の意味が交錯する長い旅路は、「人間とは何か」を問いかける壮大なSF叙事詩として評価されている。
中国では1980年代、手塚作品「鉄腕アトム」が国営テレビの中国中央電視台(CCTV)で放送され、大きな反響を呼んだ。2018年には「火の鳥」簡体字版が中国で初めて刊行され、若年層の間でも再評価が進んでいる。
手塚自身も、自らの創作において中国アニメーション「鉄扇公主」から大きな影響を受けたと語っており、1980年代には訪中して上海美術映画製作所を視察。漫画やアニメを通した中国との文化交流に積極的だった。
「火の鳥」は生命の起源と終焉、倫理と科学、信仰と孤独といった普遍的なテーマを内包するSF大作だ。アニメーションという形式を通じて、それらの抽象概念を視覚化した点で手塚思想の結晶と目されてきた。
時代と国境を超えて読み継がれてきたこの作品が中国各地の大スクリーンで「再生」される意義は大きい。(提供/邦人NAVI微信公衆号<WeChat公式アカウント>)
中国新聞社
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