中国・海南省臨高県で接触事故を起こした運転手の男が、相手の運転手をひいて殺害する事件があった。中国メディアの正在新聞が2日付で伝えた。

記事によると、事件があったのは1日午後4時10分ごろ。羊（ヤン）容疑者が車で県道を走行中に張（ジャン）さんが運転していた車両と接触事故を起こした。双方は車を降りて破損状況を確認したが、羊容疑者が提案した示談を張さんが拒否すると、口論から殴り合いのけんかに発展。目撃者によると、羊容疑者は自分の車で逃走しようとし、立ちふさがった張さんをはねた。さらに、倒れた張さんを何度もひいた後、現場から逃走したという。

張さんは通報によって駆け付けた救急隊から救命措置を施されたが、死亡が確認された。調べによると、羊容疑者は事故当時、酒気帯び状態だったといい、すでに警察当局に拘束され、殺人の疑いで刑事拘留されている。

遺族によると、張さんは今年34歳で、7～8年前に海南省に移住し、現在は妻と子どもと暮らしている。普段から温厚な性格だったといい、事件発生時は仕事に向かう途中だったという。

中国のネットユーザーからは「これはひどい」「残忍すぎる」「飲酒運転＋事故＋殺人＋逃走」「これは極刑に処すべき」「死刑でも足りないほど」「元は単なる事故だったのに、こんな事態に発展するとはね」「いつも誠実な人が損をする」といった声が上がっている。（翻訳・編集/北田）