韓国の自殺率は「国の非常事態」、専門家が相次ぎ警告=韓国ネット「この国はリアル『イカゲーム』」

Record Korea    2025年3月13日(木) 15時0分

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12日、韓国・SBS NEWSは「昨年の韓国の自殺者数が過去13年で最多を記録した中、今年に入っても自殺のニュースが後を絶たず、懸念の声が強まっている」と伝えた。写真は韓国。

2025年3月12日、韓国・SBS NEWSは「昨年の韓国の自殺者数が過去13年で最多を記録した中、今年に入っても自殺のニュースが後を絶たず、専門家の間で懸念の声が強まっている」と伝えた。

記事によると、韓国の昨年の自殺者数は1万4439人を記録した。1日平均40人(39.5人)ほどが自ら命を絶ったことになる。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺率は28.3人で、13年以来最高となった。

21年時点で韓国の自殺率は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中でも最も高く、生活苦や介護負担、うつ病などさまざまな背景が原因として指摘されている。

専門家は自殺に「伝染性」がある点を強調し、「今すぐに悲劇の悪循環を断ち切らなければならない」と警告している。特に著名人の自殺に影響を受ける「ウェルテル効果」の深刻さを指摘している。

韓国自殺予協会によると、08年10月に俳優のチェ・ジンシルが亡くなった際には、1008件の模倣自殺が発生したと推定されている。

慶煕大学教授は「地域保健の面から現在の韓国の自殺率をみると、国の非常事態といえる」とし、「自殺は社会構造的な問題であり、防げる死だ」と指摘。江北サムスン病院精神健康医学科教授は「今、自殺ハイリスク群には赤信号が灯っている。景気変動性や経済の不確実性が高いときは、それだけ自殺のリスクも高まる」と指摘した。

かつての韓国社会では、家族や地域共同体が機能し精神的支えとなっていたが、現在は孤立感が強まり自殺のリスクが増している。社会全体の富は増えたものの格差拡大による喪失感が強まり、精神的なセーフティーネットが不足していることも一因とされている。

また、韓国では自殺の詳細な統計が不足しており、政府の対応が十分に行われていないと批判する声も出ている。日本では警察庁が全体の自殺者数だけでなく性別、年齢別、職業別、動機別の詳細な分析結果を公表しており、韓国でも同様のデータ公開が必要だと指摘されている。

自殺対策には、自治体や関係省庁が連携してハイリスク群を早期に発見し、支援する体制が不可欠で、特に職を失った人、経済的困難に直面した人に対して適切な支援を行うことが重要であり、精神的な支えを提供する「コントロールタワー」の設置が求められている。自殺問題は医療だけでは解決できず、雇用、教育、福祉など包括的な社会的セーフティーネットが必要とされているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「ウェルテル効果だって?ただお金がなくて苦しいから死ぬんでしょ」「韓国はなぜこんな国になってしまったのか」「この国は弱者にあまりに厳しい」「この国はリアル『イカゲーム』(Netflixドラマ)だ」「容姿、身長、収入が平均以下なら地獄。テレビでもいつも比較ばかり」「出生率ばかり問題視しないで、すでに生まれている人への支援に目を向けてほしい」「政府は未来の奴隷が必要だから出生率を上げることばかりに必死。自殺率が急上昇しているのに、防止策を講じる気は全くない。これが韓国の現実だ」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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