中国の新AI・Manusが再び科学技術界に衝撃―仏メディア

Record China    2025年3月14日(金) 7時0分

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12日、仏RFIの中国語版サイトは、中国の新たな人工知能(AI)モデル「Manus」が再び世界を驚かせたとする仏メディアの報道を伝えた。

2025年3月12日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国の新たな人工知能(AI)モデル「Manus(マヌス)」が再び世界を驚かせたとする仏メディアの報道を伝えた。

記事は、「DeepSeek(ディープシーク)」の発表からわずか1か月余りで、中国から再び業界を覆すような新製品が登場したとして、中国企業が開発した自律型AIエージェント「Manus」を紹介。仏紙リベラシオンが「Manusは自律型エージェントとして、履歴書の分類、不動産検索、株価分析などの複雑な作業をこなすことができる。AIが人間と同じくらい、あるいはそれ以上に賢いことを示すものであり、数日前から業界にパニックを引き起こしている」と報じたことを伝えた。

また、フランス国際関係研究所(IFRI)のベンジャミン・パジョット氏がリベラシオンの取材に対し「Manusはまだテスト段階にある。また、すべて独自に構築されたものではなく、さまざまなAIモデルを組み合わせたものと考えられる。技術的なブレークスルーをもたらしたわけではないが、中国のエンジニアリング・ソフトパワーを際立たせ、そのイメージと影響力をさらに高めることにつながる」と述べ、米国の巨大企業と競争する意思を示したモデルの一つとの認識を示したことを紹介している。

記事は、中国が1年以上前から、比較的閉鎖的な米国エコシステムに対抗するためにオープンソース戦略に頼ってきたと指摘。「エンジニアリング・ソフトパワー」を用いてより多くの人材を引きつけ、モデルを公開することで、新しいタイプの国家が独自の産業を構築することを容易にし、政治レベルでの世界的な影響力を大幅に強化していると解説した。

さらに、パジョット氏が「米中両大国は、AIの研究開発に巨額の投資を行っているが、表面的な競争だけでなく、軍事的な側面も関係している。ファシスト的な米国の国家独占資本主義下における新自由主義的テクノロジーが優勢となるのか、それとも独裁政権に支配された、調和のとれた社会の構築をビジョンとする中国が勝利するのか。まだ見守る必要がある」と論じたことを伝えた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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