2025年3月12日、中国メディアの騰訊網に、サッカー・中国スーパーリーグ（1部）の北京国安に所属するブラジル出身MFセルジーニョ（29）が中国国籍を取得したことを伝える記事が掲載された。

セルジーニョは2018～19年にJ1の鹿島アントラーズでプレー。20年1月に中国甲級リーグ（2部）の長春亜泰に移籍し、クラブの1部昇格に貢献。24年11月には公式戦100試合出場を達成した。今年2月、中国スーパーリーグの北京国安に移籍した。

記事によると、セルジーニョは12日に正式に中国国籍を取得し、身分証を受領。組織的なプレーとパスを得意とし、自ら攻撃やシュートもできる非常に多才なセルジーニョは現在の中国代表チームが最も必要としている能力を持っており、中国代表のイバンコビッチ監督も加入を非常に楽しみにしているという。

また、セルジーニョの中国に対する思いも非常に強く、すでに妻と子を北京に呼び寄せたとのこと。ブラジルを離れる際、妻はわざわざ「さあ、帰る時が来たわ」とSNSに投稿するなど、一家はすでに中国を本当の故郷と考えているようだ。

記事は、メディア関係者の陳濤（チェン・タオ）氏が「セルジーニョは中国代表チームのためにプレーすることを望んでおり、中国サッカーのために尽力したいと考えている。リーグ戦に出場できない間も、積極的にトレーニングを行い、準備を進め、個人的にも国歌を歌う練習をしている」と明かしたことを紹介。「セルジーニョはすでに準備万端で、イバンコビッチ監督からの招集を今か今かと待っているようだ。ブラジルでは得られなかったワールドカップ出場という夢を、中国代表として叶えようとしている」と評した。

さらに、セルジーニョ自身が先月メディアの取材に応じ、「もし将来、中国代表チームに加わることができれば、それは私にとって非常に大きな栄誉です。私は一日も早く中国代表としてプレーしたい。この機会を非常に大切に思っています」と語り、中国代表への忠誠心を表明していたことを合わせて紹介している。（編集・翻訳/川尻）