中国では人工知能（AI）技術の開発によりさまざまな業界が活性化されています。それに伴い、関連人材の需要が急増し、報酬や待遇も上昇しており、AI分野の人材不足は500万人に達するとみられています。

中国各地の雇用市場を調べたところ、多くの求人説明会ではAI関連職種の革新的な人材に焦点が当てられていることが分かりました。

中国東部の浙江省杭州市ハイテク開発区で開かれた人材募集イベントで100社以上の企業が2200以上の雇用を提供し、ほとんどがAI関連の職種です。春節（旧正月、今年は1月29日）連休が明けてから、AIや関連職種に焦点を当てた求人説明会は同ハイテク開発区で10回以上も集中的に開催され、計1万2000以上の雇用が提供されています。一方、浙江省慈渓市では、一部の伝統的な製造企業もモデルチェンジとアップグレードを目指してAI大規模モデルアルゴリズムエンジニアなどの人材を急募しています。年収50万元（約1025万円）を超え、ポストドクターワークステーションを利用できるなどの優遇を提供する企業もあります。

データによれば、AI開発に伴う情報技術（IT）産業による活性化効果が徐々に現れ、コンピュータハードウェアやソフトウェア人材の需要、賃金、待遇は上昇し続け、雇用募集の平均月給はいずれも1万元（約20万5000円）を超えています。北京、深セン、杭州のほか、成都、広州、合肥、上海、西安、蘇州、重慶などもAI人材が集まる地域となっています。

調査によると、雇用側はAI関連のポストに対する募集基準を比較的に高く設定しており、最近1年間で修士や博士の学歴が明確に要求されるポストは全体の46．98％を占めています。うちアルゴリズムエンジニア、画像アルゴリズム、マシンビジョン、ディープラーニング、機械ラーニングなどの専門人材に対する需要がやや多い傾向です。（提供/CRI）