BYD（比亜迪）の王伝福会長は2日、スマート車載ドローンシステム「霊鳶」を発表しました。このシステムはBYDとDJI（大疆創新科技）が共同開発し、車両とドローンの統合を実現しました。王会長は「BYD傘下の全ブランドに搭載する」と述べました。

初期搭載車種には「方程豹 豹8」「騰勢N9」「唐L」「海獅07 DM-i」「方程豹 豹5」「方程豹 鈦3」の6モデルが選ばれました。発表会では「方程豹 豹8」ドローン版が発売され、価格は39万5800～42万3800元（約792万～848万円）と発表されました。

BYDの関係者によると、BYDとDJIの車載ドローンシステムの共同開発は2021年に始まり、24年に完成しました。仰望U8に搭載され、24年1月に世界初の車載ドローンが披露されました。自動格納やバッテリー交換、充電管理ができ、ワンタッチで離着陸が可能です。

王会長は「この1年、仰望U8のユーザーからのフィードバックを基に改良し、新たに『霊鳶』を開発した」と述べました。また、「BYDとDJIの協力は単なるドローンの搭載にとどまらず、基盤技術から出発し、車両とドローンを深く融合させることで、1＋1が2以上の効果を生み出す」と強調しました。

BYDは人工知能（AI）と自動車の融合によるインテリジェント化を加速させるため、1000億元（約2兆円）を投じることを発表しました。（提供/CRI）