Record China 2025年2月27日(木) 5時0分
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21日、環球時報は、米国のMSNサイトに「今後10年で中国は世界の科学技術の新たなスタンダードを確立するかもしれない」とする文章が掲載されたことを報じ、その内容を紹介した。写真は天安門広場。
2025年2月21日、中国メディアの環球時報は、米国のMSNサイトに「今後10年で中国は世界の科学技術の新たなスタンダードを確立するかもしれない」とする文章が掲載されたことを報じ、その内容を紹介した。
記事によると、MSNサイトに19日掲載された「中国は世界の科学技術のリーダーになりうるか」と題した文章では、中国が現在人工知能(AI)や電気自動車(EV)、半導体、再生可能エネルギーとあらゆる分野で西側を追い越すために発展を加速させていることを紹介した上で、AI、EVの分野で世界のリーダーになれるかについて考察している。
まず、AIについては中国の戦略の中心であるとし、中国のスタートアップ企業が1月に発表したDeepSeekが世界の業界全体を震撼させるとともに、米国による制裁をものともせず中国が革新を続けていることを示したと紹介。中国のAI企業による特許申請数は世界一であるほか、政府がAI研究に数十億ドルを投資し、国家の支援を受けた企業が米国に匹敵する速度で量子コンピューティングを進めていると伝えた。また、米国がAIインフラの面で依然として優位に立っているものの、中国は競争力のある代替技術を開発できることを証明していると評した。
次にEVについては世界の自動車産業が転換を遂げる中、中国がその潮流をリードしていると指摘。2023年には日本を抜いて世界最大の自動車輸出国となり、同年10〜12月期には中国最大のEVメーカーBYDの自動車販売がテスラを上回ったとした。そして、中国の成功のカギは世界シェア80%以上を占め、リチウムやコバルト、ニッケルなどのサプライチェーン主導権を握っているバッテリーだと伝え、この強みを生かした大量の安価なEVが特にヨーロッパや東南アジアの市場に流入していると紹介した。
文章は最後に、常に革新を続けている中国の各分野について、その台頭を警戒する西側諸国が重要な技術の取得を制限しようとしていること、中国国内に進歩の足を引っ張る課題が複数存在していることから、必ずしも順風満帆とは言えないことを指摘。「今後10年が、中国が西側のテクノロジーへの依存を完全に脱却し、先導的な地位を獲得できるかどうかを決める。AI、EV、半導体分野で今の発展速度を保ち続けられるなら、中国は西側を追い越すだけでなく、新たな世界基準を確立することになるだろう」と結んでいる。(編集・翻訳/川尻)
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