Record China 2025年2月24日(月) 10時0分
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中国内外で多くの大規模言語モデルの開発会社がAIの無料利用サービスを相次いで発表し、広く注目されている。無料ブームは業界の再編成を激化させると見込まれる。写真はAI。
中国内外でこのところ、多くの大規模言語モデルの開発会社が人工知能(AI)の無料利用サービスを相次いで発表し、広く注目されていると国営メディアが報じた。無料ブームは業界の再構成を激化させると見込まれる。
中央広播電視総台傘下の中国国際テレビ(CGTN)によると、中国の検索エンジン大手の百度(バイドゥ)は13日、生成AIの「文心一言」が4月1日から全面的に無料利用できるようになると発表した。すべてのパソコン端末とアプリのユーザーは超長文の処理、専門的な検索力の増強、高級AI画像生成、多言語対話などの機能の最新モデルを体験できる。
米OpenAIは同日、ChatGPTの無料版の標準インテリジェンス設定で、GPT-5を無制限で利用できるとようにすると公表した。米グーグル(Google)も最近になり、最新のAIモデルキットをすべてのユーザーに無料開放すると明らかにした。
AIのビジネスは過去数年間、主に有料利用を中心に展開されてきた。しかし、大規模言語モデルのトレーニング技術がますます成熟してハードウエアの効率が向上したことに伴い、モデルトレーニングと推論のコストが大幅に低減した。
中国情報通信研究院技術・標準研究所の技術者である龔正氏は「トップクラスのメーカーの技術の強みが無料利用に道を開いた」と指摘。「ディープシーク(DeepSeek)や百度であれ、アリババやOpenAIであれ、技術のけん引者がより低コストでより高性能のサービスを提供できる場合、『無料』は逆に市場での地位を固める武器になる」と説明した。
無料ブームは業界の再編成を激化させるのが必至だ。中小のメーカーは長期にわたる無料利用に必要な技術の更新のコストを負担できなければ、市場からの撤退を余儀なくされる可能性がある。
一方で、トップクラスの企業はユーザーデータの蓄積をモデルの最適化に還元し、「技術の向上-ユーザーの増加-コストの低減」という循環を形成できる。この業界の発展モデルにおいては、計算力やデータ、資金の優位性を持つ企業に資源が一層集中する現象が発生する見通しだ。
中国の生成AIで注目されているのは、ディープシーク。CGTNは別の記事で「テンセント傘下のSNS微信(ウィーチャット)はディープシークの利用について、一部ユーザーに限定して段階的に開放するグレースケールテストを始めた」と伝えた。
テンセントによると、微信のAI検索でディープシークにアクセスすると、公式アカウントなどの微信チャットのエコシステムの豊富なコンテンツに基づいてユーザーに対して、より全面的な高品質な回答が提供できるものの、ユーザーの個人情報や関連プライバシーの使用はないという。(編集/日向)
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