Record China 2025年2月10日(月) 11時0分
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香港メディアの香港01に4日、「ディープシークの大ブームから見る中国の二面性」とする論評が掲載された。
中国の人工知能(AI)スタートアップ、DeepSeek(ディープシーク)が開発した低コストながらも高性能な生成AIモデルが注目されていることに関連し、香港メディアの香港01に4日、「ディープシークの大ブームから見る中国の二面性」とする論評が掲載された。
論評はまず、ディープシークについて「米国が圧倒的にリードしていると考えられていたAI分野で、中国・杭州を拠点とするスタートアップが、米国のテクノロジー大手に匹敵するAIモデルを開発して世間を驚かせるなんて、多くの人が想像もしていなかっただろう」とし、「ディープシークをめぐっては多くの論争があるものの、米国による技術封鎖の下で、中国の技術力と中国の若者の驚くべき創造力を示したことは否定できない事実だ」とした。
その上で、「ディープシークの台頭と今後の挑戦から、世界は複雑かつ真実の中国の二面性を知ることができる」と指摘。その一つの側面として、「ディープシークの台頭とそれが反映する中国の技術力は、中国の特に改革開放以来の発展の歩みが時代の流れに追いついたことの縮図」であることを挙げ、「国内外には今でも、中国は立ち遅れているとか、愚昧(ぐまい)だとか、改革開放の成果は持続不可能で遅かれ早かれ崩壊へ向かうだろうなどと認識している人が少なくない。しかし、そうした人たちは、アヘン戦争の頃や新中国成立初期、改革開放前夜、あるいはソ連と比べて、現代中国の驚異的な進歩が誰の目にも明らかだということを、見落としているか、信じたくないかのどちらかだろう」と論じた。
もう一つの側面としては「ディープシークの今後の挑戦と中国の技術の発展が直面している多くの現実的苦境は、中国の改革開放の未完の事業」であることを挙げ、「ディープシークの衝撃的なデビューは世界に衝撃を与えたが、その持続可能性は時間の経過とともに検証されるだろう。避けることのできない残酷な現実は、中国の産業システムが『大きいけれども強くない、何でもあるが突出したものがない』ということだ。重要なコア技術は依然として他者に支配されており、ハイエンドチップ製造の難関を攻略できていない。米国の技術封鎖の下で、ディープシークが必要とするハイエンドチップが適時に供給されるかどうかは依然として不透明だ。中国の発展について、一方的に衰退論を唱えたり、けなしたりすべきではないが、必要以上にほめちぎったり、水増ししたり、うぬぼれたり、増長したりしてはならない」と論じた。
論評は「世界はディープシークの大ブームを通じて複雑で真実の中国を知ることができる。中国の発展には進歩と後進、発展と挑戦という二面性がある。中国衰退論を唱えたり、中国の将来について悲観的な人は、中国の特に改革開放以来の急速な発展と工業国としての巨大な潜在力を見るべきであり、個人のイデオロギー的神話によって実際の状況に基づいて事物の真実を求めることから逸脱すべきではなく、冷静かつ理性的な態度を保つべきだ」と論じた。(翻訳・編集/柳川)
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