Record China 2025年2月3日(月) 14時0分
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2日、新華社は、中国卓球協会の会長が国際卓球連盟(ITTF)などに対して、国際大会への強制参加制度撤廃を含む提案を行ったと報じた。
2025年2月2日、新華社は、中国卓球協会の会長が国際卓球連盟(ITTF)などに対して、国際大会への強制参加制度撤廃を含む提案を行ったと報じた。
記事は、先月30日より行われている卓球の国際大会シリーズ・WTTシンガポールスマッシュ2025の開幕前に、中国卓球代表と中国卓球協会が世界ランキングやWTTシリーズ大会の制度に関して、ITTFやWTTと意見交換を行ったと紹介。その際に中国卓球協会の劉国梁(リウ・グオリアン)会長が四つの提案を行ったと伝えた。
記事によると劉会長はまず、例えば五輪などの大規模大会後に世界ランキングを12~18か月間非公開にできるといった「選手が個人的な理由により提出する合理的かつ特殊な状況下での世界ランキング非公開制度」の導入を提案。五輪などトップクラスの国際大会に全力を注ぎ優勝した選手などは大会終了後に長期間の調整、計画、リフレッシュが必要であり、選手を尊重し守るためにも制度の導入を検討すべきとした。
次に、選手に過度な心理的・身体的負担を強いることになるため、国際大会への強制出場制度を廃止し、その代わりにポイントや賞金などの他のインセンティブ政策を通じて選手の出場を促しつつ、選手自身が出場を決定する権利を尊重するべきだと提起した。
また、WTTに対しては最高レベルのグランドスラム4大会とチャンピオンシップ6大会において、五輪や世界選手権のチャンピオンなど功績ある選手に対してワイルドカードなどの形式で個別に出場枠を提供することを提案。功績ある選手へのリスペクトと配慮を示しつつ、大会主催者やファンにとってもメリットがあるとした。
さらに、現在の過密なWTT年間スケジュールを見直し、各国・地域の内部大会、クラブ大会、リーグ戦を開催するための期間を確保することも要求。これにより、選手たちが年間スケジュールにリズム感をもって大会、トレーニング、調整を行えるようになり、怪我の防止につながるとしたほか、クラブ大会、リーグ戦などの活性化を通じて、卓球界の新たな発展の形を模索することにもつながるとの考えを示した。
記事は、劉会長による提案の背景として、パリ五輪金メダリストである中国の樊振東(ファン・ジェンドン)と陳夢(チン・モン)が、五輪後の大会棄権による大きな罰則を理由として世界ランキングからの離脱を発表し、大きな波紋を呼んだことを紹介。その上で、提案を受けたITTFのペトラ・ソーリン会長が「中国協会の意見と提案に感謝する。選手こそが競技の発展と大会体系の構築の核であり、その要求を重く受け止める」とコメントしたことを伝えている。(編集・翻訳/川尻)
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