中国のSNS上にこのほど、「日本で心の優しいおかみさんに出会った」との中国人女性の手記が投稿された。以下はその概要。

大急ぎで予約していた（大阪の）ホテルに向かったが、それでも間に合わずチェックインできる時間は過ぎてしまった。仕方なく、近くの別のホテルを探して尋ね、運を試してみるしかなかった。目についたホテルに入り、フロントのスタッフに尋ねてみたが、「申し訳ございません。本日空室はございません」という言葉が返ってきた。

道を歩いていると、4人の警察官が酔っ払いを引きずりながら歩いていた。それから、酔っ払った欧米人女性が私に“Nice to meet you．”と声を掛けてきて、私は反射的に“Nice to meet you，too．”と返事をし、苦笑いした。彼女はこちらに手を振って去っていき、私も手を振り返した。

その後、あるバーを見つけた。看板には“hotel”の文字が書かれていた。中はやや黄色がかった薄暗い照明がついていて、カウンターに女性店主が1人と、ビールを飲みながら話す中年の男女の客がいた。私は恐る恐る扉を開け、ここで泊まることはできるか尋ねてみた。しかし、答えは“No”だった。

言葉が通じないので翻訳アプリを使ってやり取りした。おかみさんに、チェックインの時間が過ぎたため泊まる予定だったホテルに泊まれなくなってしまったことを伝えると、彼女は私にしばらく待つように言った。ほどなくして、彼女は私のために近くのビジネスホテルを予約してくれた。

異国の地でどうにもならない時、心温めてくれるのはいつもこうした小さなことで、そんな状況だからこそ深く印象に残る。私の平凡な生活に面白味と体験を与えてくれる。ありがとうございます、おかみさん！（翻訳・編集/北田）