中国EVに怯える韓国ヒョンデがけん制策発表=韓国ネット「その戦略はかえって害に」「中国車の時代」

Record Korea    2025年1月23日(木) 6時0分

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21日、韓国・朝鮮ビズによると、韓国の現代自動車が、最近韓国市場に進出した中国の電気自動車メーカー・BYDの各地域の展示場近くに「EV専用展示場」を開設する。写真はBYD。

2025年1月21日、韓国・朝鮮ビズによると、韓国の現代自動車ヒョンデ)が、最近韓国市場に進出した中国の電気自動車(EV)メーカー・BYDの各地域の展示場近くに「EV専用展示場」を開設する。記事は「BYDの序盤の勢いを抑え、今年発売する新EVの品質競争力を強調するための決定とみられる」と伝えた。

記事によると、現代自動車の国内事業本部は先週、韓国国内15カ所にあるBYD展示場から近い場所にある店舗をEV専用展示場にすると発表した。現代自動車は一部展示場にEVの展示空間を設けているが、全体がEV中心に構成された展示場はこれまでなかった。今回の決定は、BYDが韓国市場に定着する前にけん制する狙いがあるとみられている。

現代自動車の関係者は「EVに特化した展示場を作るのは、ライバル社よりも優れた品質とデザイン、技術力を強調する目的」「EVを中心に展示するが、客はハイブリッド車や内燃機関車についても説明を聞き、購入できる」などと説明した。

現代自動車は、16日に韓国市場に上陸したBYDのオフライン店舗中心の販売戦略を警戒している。BYDは進出する国ごとに現地ディーラーと協力してオフライン店舗を設け、市場を攻略している。「EV不毛の地」で海外メーカーに排他的とされる日本でも、23年の進出から急速に代理店を増やし、24年は日産テスラ、三菱に次いで4番目に多い販売台数を記録した。

現代自動車がBYDの韓国進出に神経を尖らせるのは、EV事業の成長の勢いが衰えていることも影響を与えたと記事は指摘している。EVキャズム(一時的な需要停滞)が続いている上、BYDなどコストパフォーマンスを武器にする中国メーカーの攻勢を受けて、現代自動車は世界のEV市場で苦戦している。世界市場で伸び悩む状況の中、BYDの韓国市場進出によってホームでの地位も脅かされ、非常事態に陥っているという。

韓国の完成車業界関係者は「BYDは他の中国EVメーカーと違って海外でも高く評価されている」とし、「現代自動車などが序盤からけん制しなければ、韓国市場をあっという間に侵食してしまうかもしれない」と話したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「BYDをこてんぱんにやっつけちゃえ」「頑張れ、現代自動車」と応援する声が上がっている。

一方で「正々堂々と勝負してほしい。良い車を作れば黙っていても売れる。国産車だから売れる時代はもう終わった。消費者は冷静に判断する」「現代自動車はBYDと価格を合わせないと。貴族労組の給料を上げるために車の価格を高くしすぎた」「余計に比較されそう。そのマーケティング戦略はかえって害になるのでは」「コストパフォーマンにおいてBYDの方が良いという事実を強調することになるのは明らか。BYDの車を体験してもそんな戦略で挑むと?それならまずは価格を下げないと。EV支援金だけを頼りに、中国車と戦って勝てるという考えは捨てるべき。BYDが欧州のEV市場を掌握した理由は価格だけでないということを肝に銘じてほしい」「中国旅行で中国製EVに何度も乗った。正直よく作られていた。これからは中国車が現代自動車を下に見る時代だ」「BYDはコスパが最強。個性的な車内デザインと品質にとても驚いた。現代自動車よりはるかに安い価格にもびっくり。価格を聞いた瞬間、韓国国民はこれまで現代自動車に良いカモにされていたんだなと思ったよ」など厳しい声も寄せられている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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