Record China 2025年1月21日(火) 7時0分
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香港メディアの香港01は20日、中国で顔面麻痺を訴える患者が相次いでいると報じた。資料写真。
香港メディアの香港01は20日、中国で顔面麻痺を訴える患者が相次いでいると報じた。
記事によると、江蘇省南京市に住む女性・張(ジャン)さん(42)は発熱や咳、倦怠感などの症状で地元の病院を受診したところA型インフルエンザと診断された。しかし、症状がやや緩和した矢先、突然顔面の左半分が麻痺し、笑ったり、目を完全に閉じたりすることができなくなった上、耳の後ろに痛みを感じるようになった。家族に付き添われて神経内科を受診したところ、顔面神経炎と診断されたという。
診察した焦(ジアオ)医師によると、最近、同科では同様の症状で来院する患者が相次いでおり、いずれも「インフルエンザ発症後、ほどなくして症状が現れる」という共通点があったという。
焦医師は特徴的な症状として「口角のゆがみ、目が閉じにくい、(はっきりと開けないため)左右の目の大きさが変わる、額のしわが薄くなる、などがみられる。一部の患者は味覚が低下したり、水を飲むときにこぼしてしまったりすることもある。顔の筋肉が麻痺しているため、食事の際に食べ物が口内に残りやすく、日常生活に支障をきたすこともある」と紹介した。
中国では現在、A型インフルエンザが流行しているといい、焦医師は「インフルエンザウイルスは非常に感染力のある呼吸器系ウイルスだが、神経系にも影響を及ぼすことがある。ウイルスが体内に侵入すると免疫系がこれを攻撃するが、ウイルスの免疫特性が顔面神経の成分と似ている場合、誤って自分の顔面神経を攻撃してしまうこともある」と説明した。
また、「インフルエンザの異なる亜型が引き起こす免疫反応は完全に同じではない」とし、「新型コロナウイルスが一部の人に嗅覚や味覚の低下を引き起こしたのと同様に、今回のインフルエンザウイルスは顔面神経を侵しやすいのかもしれない。免疫力が強い人でも免疫の過剰反応によって影響を受ける可能性がある」と解説した。(翻訳・編集/北田)
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