中国・山西省太原市で、凍った川の上をバイクで走行していた2人の大学生が川に落下し、1人が死亡、1人が行方不明になった。中国メディアの極目新聞が9日に伝えた。

記事によると、事故は今月7日、山西省を南北に流れる黄河第2の支流・汾河で発生した。救助隊の隊員は「2人が遭難した。1人は8日に発見され、死亡が確認された。もう1人は捜索中だ」と説明した。氷の下に潜っての作業であるため、捜索は難航しているという。現場の状況から、2人は電動バイクで氷上を走っていたとみられている。

地元の景区（観光地）を管理している当局の関係者は「ここは2024年10月に閉鎖し、無関係の人や車両は立ち入れなくなっている。大学生が川に落ちたという事故についてはまだ情報がない。管轄の警察に問い合わせてほしい」とした。警察は「現在調査中で外部に提供できる情報はない」としている。

記事によると、中国のSNS上では最近、一部のインフルエンサーが汾河の氷上を歩いたり、自動車でドリフトしたりする動画をSNSに投稿しており、付近が観光スポット化している。しかし、地元当局の関係者は「汾河の氷の厚さは均一ではなく、完全に凍結していない部分もある。安全事故が発生しやすく、氷上でのあらゆる活動を禁止している」と説明、地元の救助隊員も「SNSの動画は非常に有害な宣伝。追随しないでほしい」と呼び掛けている。（翻訳・編集/北田）