Record Korea 2025年1月2日(木) 13時0分
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2日、環球時報は韓国の務安国際空港で発生した旅客機炎上事故の原因を巡る議論について、韓国メディアの報道を紹介する記事を掲載した。
2025年1月2日、中国メディアの環球時報は、韓国の務安国際空港で発生した旅客機炎上事故の原因を巡る議論について、韓国メディアの報道を紹介する記事を掲載した。
記事は、務安国際空港で昨年12月29日に発生した事故の原因を追跡する報道と分析が続く中、韓国紙・朝鮮日報が機体の故障に加えて、滑走路の長さ不足、バードストライクのリスクへの認識不足、空港運営経験の未熟さなどが悲劇を引き起こした可能性があると指摘していることを伝えた。
朝鮮日報によると、同空港は韓国の西海岸にある渡り鳥の生息地に近く、空港建設初期から関連する懸念が提起され、2020年に発表された報告書でもバードストライクのリスクが非常に高いと指摘されていたという。また、報告書で提言されていた爆音器や警報器の設置、レーザーや旗などを用いた鳥衝突リスク軽減策が厳格に実施されていなかったという。
さらに、同空港の鳥追い対策人員が不足していた可能性も取り沙汰されている。朝鮮日報の報道では、空港の鳥追い対策スタッフは4人で、通常は交代勤務で働いており、事故発生時に働いていたのはたった1人だった。また、鳥群を発見した際も管制塔と連絡を取ってから措置を講じなければならない手間もあったという。
記事はこのほか、墜落した旅客機が通常の運航規則に従って空中で旋回し状況を確認する作業をせず、いきなり胴体着陸を試みた点、着陸装置やフラップといった補助降下装置が下ろされておらず、減速に用いられるエンジンの逆噴射装置は開放されていたものの、作動していなかった点も疑問が残ると指摘。朝鮮日報が「バードストライクによってエンジン2基と補助動力装置が全て停止し、全電源が失われたことで着陸後に逆噴射装置やフラップ、ブレーキなどが正常に機能しなかった可能性がある」と報じるとともに、一部の専門家からは緊急事態でクルーが操作ミスをした可能性もあるとの分析も出ていると伝えた。
また、旅客機が滑走路外の硬い構造物と衝突したことが重大な被害を引き起こしたとする意見もあるとする一方で、韓国国土交通部は記者会見で「コンクリート施設は関連規定に適合している」とコメントしたと紹介した。
記事は、韓国・聯合ニュースの報道として、韓国国土交通部は1日に、事故機のフライトレコーダーの一部が損傷しているため米国での解析を行う予定であることを発表したと紹介した上で、専門家からは「レコーダーを無理に開封することでデータが失われる可能性がある」との指摘も出ていると伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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