卓球・王楚欽の「個人情報」を暴露、医師にはまずボーナスカットの処分―中国メディア

Record China    2024年12月22日(日) 10時40分

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湖南省省長沙市内の病院の医師が、診察した男子卓球の有力選手である王楚欽選手の心電図など個人情報を公開した件で、病院関係者は該当する医師のボーナスをカットしたと説明した。

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中国湖南省メディアの湖南日報によると、同省長沙市内の病院に勤務する医師が、診察した男子卓球王楚欽選手の心電図など個人情報を公開したとされる件で、勤務先の病院関係者は該当する医療従事者のボーナスをカットしたと説明した。

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王楚欽選手は2000年生まれで現在は24歳。中国男子卓球界の有力選手の一人で、24年のパリ五輪大会で男子ダブルスと男子団体で優勝するなど、これまで主要な国際大会での優勝など好成績を重ねている。しかし24年12月14日には中国の卓球スーパーリーグの試合に参加せず、長沙市内の長沙第四医院(病院)で診察を受けた。

担当したのは女性医師で、診察室内で王選手の写真と多くのラケットへのサインを求め、さらに王選手の心電図などの身体検査の結果を公開して自慢した。

病院関係者は12月20日時点で、「病院全体がこの件を非常に重視しており、すでに積極的に調査を進めている。後日、正式に発表する」と述べた。また、該当する医師に対するボーナスカットの処分についても「肯定的に回答」したという。

長沙市第四医院

中国では医師が患者の個人情報を暴露した場合、行政処分として医師免許がはく奪される可能性がある。また、刑法253条(個人情報を侵害した罪)によれば、悪質と見なされた場合には、最大で懲役7年と罰金が科される場合がある。民法でも個人情報を暴露された側が裁判に訴えれば、精神的損害や経済的損害を理由に、被告に対して賠償が命じられる場合がある。

中国では、香港出身で中国大陸部を中心に女優などとして活躍していた周海媚さんが北京市内の病院で57歳の若さで死去した際にも、医師が病歴などを公開したことで問題になった。中国メディアの極目新聞は王楚欽選手の件を扱った記事で周海媚さんの事例も挙げて「医師のこの種の行為を憂慮する。医師が職業上の道徳を大切にしておらず、規則に対する畏怖の念もないからだ」と論じた。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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