Record China 2024年12月18日(水) 15時0分
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17日、台湾メディアの三立新聞網は、台中メトロ内で発生した無差別刺傷事件の公判が再開され、被害者の許瑞顕(シュー・ルイシエン)氏が取材に対して再びアニメの名言を引用したと報じた。写真は鋼の錬金術師。
2024年12月17日、台湾メディアの三立新聞網によると、今年5月に台湾の台中メトロ内で発生した無差別刺傷事件の公判が再開され、犯行を阻止したことで時の人となった許瑞顕(シュー・ルイシエン)さんが再びアニメの名言を引用してコメントした。
「長髪お兄さん」こと許さんは、台湾の台中メトロ内で発生した無差別刺傷事件で車内で血まみれになりながらも洪(ホン)容疑者が犯行に及ぶのを阻止。その勇敢な姿が大きな話題となった。事件後、許さんは取材の中で、日本のアニメ「葬送のフリーレン」の名言「勇者ヒンメルならそうしたってことだよ」を引用してコメントし、世界のアニメファンから注目を集めた。
記事によると、今月17日、許さんは台中地方法院で行われた公判に、日本のアニメ「呪術廻戦」の高校の制服ジャケットを着用して証言のため出廷。洪容疑者は「殺意はなかった」と繰り返し主張し、弁護側は一部の被害者との和解を理由に、量刑を軽くするよう裁判官に求めた。しかし、許さんとその弁護人は状況が異なると指摘。当時の和解は「容疑者がすべての罪を認める」という前提で成立したものであり、今回の全面否定はその約束に反するものだと主張し、弁護人は裁判官に法に基づく適正な量刑での判決を求めたという。
取材に応じた許さんは、洪容疑者が今後改善し、社会復帰できることを望むと述べた上で、自身が好きなアニメ「鋼の錬金術師」の名言「人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない。何かを得るためには同等の代価が必要になる」を引用し、洪容疑者が人々の許しを得たいのであれば、自身の犯行を認める必要があるとの考えを示した。洪容疑者が「殺意はなかった」と主張している点については「責任逃れのように聞こえる」と批判し、これが弁護側の量刑軽減を狙った手段ではないかとの見解も示したそうだ。
また、洪容疑者が公判で「いじめを受けたことが事件の原因」と主張した点について、許さんは「いじめは非常に深刻な問題であり、誰もが重視すべきだ」と認める一方で、「いじめが他人を傷つける理由にはならない」と断言。もし誰かから悪い扱いを受けたとしても、それを暴力という形で他者に波及させるべきではなく、いじめに立ち向かうべきだと語った。なお、洪容疑者が法廷で自身の過去の自殺未遂に言及した点について、許さんは「具体的な評価を述べることはできない」とコメントを控えたという。(翻訳・編集/岩田)
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