人民網日本語版 2024年12月17日(火) 19時30分
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中国は宇宙・地上一体化演算能力ネットワークを構築する計画だ。資料写真。
2024科学者イノベーション大会が14日、雄安新区で開かれた。院士や専門家はリモートセンシング産業の将来的な発展について、演算能力の「宇宙進出」を推進することが産業の将来的な発展の主要な動向になるとした。科技日報が伝えた。
中国科学院院士で中国工程院院士の李徳仁(リー・ダーレン)氏は大会の報告で、「近い将来、人々は携帯電話で衛星を利用し、衛星データで生活・生産のさまざまなニーズを満たすようになる見込みだ」と述べた。
李氏はチームを率いて、スマートリモートセンシング衛星コンステレーション「東方慧眼」の建設を推進中だ。同衛星コンステレーションは2030年までに252基の衛星を打ち上げ、複数の角度から地球のリモートセンシングを行うことで、「素早く見る、はっきり見る、正確に見る、全体を見る、見て理解する、正しい場所に伝送する」という目標をより良く実現する。李氏は、「この目標を実現するためには、処理作業を宇宙で行い、人工知能(AI)技術で衛星リモートセンシングビッグデータを宇宙で小規模データに変え、ユーザーの携帯電話に直接伝送する必要がある」と説明した。
中国科学院院士の王建宇(ワン・ジエンユー)氏も、「衛星の地球観測の分解能がますます向上するにつれ、データ量も増加し続けている。データをすべて地上に伝送してから処理するとなると、伝送量が大きくなるだけでなく、データ応用の適時性も影響を受ける」と同様の見方を示した。そして「宇宙でAI技術でデータを処理してから地球に伝送すれば、産業の発展に大いに役立つだろう」と述べた。
中国が独自に研究開発した世界初の大規模AIモデル科学衛星が9月に打ち上げられ、軌道に投入された。研究開発チームは地上局のリモート指令の形式によりAIタスクを衛星に伝送した。衛星はその後、搭載されている高性能演算能力ペイロードにより大規模AIモデルを実行し、運用試験の実施に成功した。今回の試験には、複数の温度条件の作業環境および推理・質問応答など複数種類のタスクが含まれた。衛星が軌道上で大規模AIモデルを実行するのも初めてで、衛星演算能力プラットフォームの宇宙適応性・信頼性や軌道上での効果的な演算能力についての検証に成功した。
研究開発チームはこれを踏まえた上で、11月に「星算計画」を発表した。同計画は2800基の演算能力衛星でコンステレーションを構築するとともに、地上の100カ所以上の演算能力センターと相互接続し、将来的に宇宙・地上一体化演算能力ネットワークを構築する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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