恐竜は兵馬俑やパンダと同様に中国の「ソフトパワー大使」になれるか―シンガポールメディア

Record China    2024年12月17日(火) 7時0分

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シンガポールメディアのCNAはこのほど、中国について「ジュラ紀の化石の宝庫だが、恐竜は兵馬俑やパンダと同じぐらい人を引き付ける力を持つのだろうか」とする記事を掲載した。写真は四川省自貢市の恐竜博物館。

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中国メディアの環球時報によると、シンガポールメディアのCNAはこのほど、中国について「ジュラ紀の化石の宝庫だが、恐竜は兵馬俑パンダと同じぐらい人を引き付ける力を持つのだろうか」とする記事を掲載した。

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記事によると、米国の古生物学者トーマス・スティダム氏は3月に発表した論評で、「中国は現在、世界で最も多くの恐竜種が発見されている国だ」とし、中国の古生物学分野は過去数十年間に「驚異的な成長」を遂げ、中国の研究と発見が世界の化石研究に「大きな影響」を与えたと指摘した。

シドニー大学の中国政治学教授デビッド・グッドマン氏もこれに同調し、「中国で恐竜研究への注目が著しく高まっている理由の一つがソフトパワーだ。中国は自らの歴史と過去を重視する国として自らを表現している」と語る。

四川省自貢市の恐竜博物館

中国の恐竜専門家によると、中国で発掘された化石の数と多様性は世界規模で「比類のない」ものだ。中国科学院古脊椎動物古人類学研究所によると、中国は2023年12月までに世界最多の343種の恐竜を研究・命名している。

専門家によると、中国の歴史と文化を海外に宣伝する「ソフトパワー大使」としての役割を果たす歴史的な兵馬俑やパンダと同様に、古生物学への貢献がますます認識されつつある恐竜の発見には大きな可能性がある一方で、この分野はさまざまな課題と未解決の問題にも直面している。北京大学など中国の多くの名門大学では古生物学を専攻する学生が減る一方だ。

四川省自貢市の恐竜博物館

グッドマン氏は「(恐竜の研究は)興味深いので、人々は常に熱心だ。中国のような大国では常に余地がある」と中国における恐竜研究の将来について楽観的な見方を示した上で、中国の恐竜の化石は近い将来「誇りの源になる可能性が高い」ものの、西安の有名な兵馬俑のような他の考古学的発見と同じ影響力を世界舞台で発揮するまでにはかなりの時間がかかるだろうと付け加えた。同氏によると、化石の発掘は、中国では現時点で新興の活動だが、その規模がさらに大きくなる可能性はある。中国の地下には驚くべきほどたくさんのものが埋まっている。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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