新興自動車メーカーがまた破たん危機、従業員がCEO取り囲む様子を「生中継」―中国

Record China    2024年12月13日(金) 16時20分

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12日、証券時報は、中国でまた新たに新興自動車メーカーが経営破たんの危機にさらされ、社内で混乱が発生していることが明らかになったと報じた。

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2024年12月12日、中国・証券時報は、中国でまた新たに新興自動車メーカーが経営破たんの危機にさらされ、社内で混乱が発生していることが明らかになったと報じた。

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記事は、中国各地にある新興自動車メーカー「極越自動車」販売店のTikTokアカウントが12日に異例のライブ配信を実施し、崩壊寸前の社内事情を暴露するとともに、給料の未払いなどが発生していることを訴えたと伝えた。


記事によると、極越自動車は吉利汽車が65%、百度が35%を出資する合弁メーカーで、百度は製品設計と技術開発を、吉利は製造を担っていた。昨年10月に初の量産型モデルとなる中大型電動SUV「極越01」を発売し、今年9月にはブランド初の電動セダン「極越07」を発売。今年1~11月の累計納車台数は1万4000台だった。

一方、10月以降、給料の支払い遅延や、会社が負担する従業員の社会保険・医療保険未納が発生し始めたという。また、今月10日午後には株主である吉利と百度が極越汽車への出資を取りやめ、極越汽車が週内にも完成車製造事業を終了するとの情報が流れた。

情報が流れた翌日の11日、極越汽車の夏一平(シア・イーピン)CEOがビデオ会議を開き、全社員に対して会社が困難な状況に直面しており、直ちに調整が必要であること、コア技術への投資強化や社内部署のスリムアップ、短期的に採算が合わないプロジェクトの削減などを盛り込んだ「スタートアップ2.0」プランを実施すること、給料の遅配や保険料の未納を解消し、退職者には法定金額に数カ月分の給料を上乗せした補償金を支払うことなどを明らかにした。また、ビデオ会議に合わせて納車部門など社内の複数部門が解散を宣言し、中国国内の一部店舗も営業を一時停止した。

そして12日、従業員らが各販売店舗のTikTokアカウントを利用して会社の内情を暴露するとともに、逃亡を阻止すべく従業員らが本社オフィスで夏CEOを取り囲む様子を生中継。その後、夏CEOと従業員代表が本社ビルで話し合いを行い、従業員側が賃金、社会保険、住民登録、退職金、車両オーナー権利など20以上の要望を突きつけたのに対し、夏CEOは要望に対する具体的なスケジュールを提示しなかったほか、会社は閉鎖も倒産もしておらず、現在積極的に資金調達を模索していることを強調したという。

記事は、極越自動車の経営状況が急激に悪化したことについて業界関係者からは「この激しい市場環境では、今後さらに多くの新興メーカーが淘汰されるだろう。25〜26年は競争が一層厳しくなる」との声が聞かれたと伝えた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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