11月の中国外貨準備高が増加、専門家の分析

CRI online    2024年12月9日(月) 11時30分

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11月末時点の中国の外貨準備高は10月末より0.15%の伸びとなる48億ドル増加して、3兆2659億ドルとなっています。写真は上海。

中国国家外貨管理局の最新データによりますと、11月末時点の中国の外貨準備高は10月末より0.15%の伸びとなる48億ドル増加して、3兆2659億ドルとなっています。

国家外貨管理局の責任者は、11月は主要中央銀行の通貨政策や見通し、マクロ経済データなどの要因を受けて米ドル指数が上昇し、世界の金融資産価格が全般的に上昇した中で、為替レートや資産価格の変化などの要因が複合的に重なり、外貨準備高の上昇につながったと見ています。

中国民生銀行チーフエコノミストの温彬氏はこれについて、「11月は、為替レートではドル指数が前月比1.7%上昇し、ユーロとポンドの対ドル為替レートはそれぞれ2.8%、1.3%下落した。債券価格では、米国債10年物の利回りが前月比10ベーシスポイント低下して4.18%となり、株価においては、S&P500(スタンダード・アンド・プアーズ500種指数)が5.7%上昇した。そうした為替レートや資産価格の変動などが11月の中国の外貨準備高の増加につながった」と分析しました。

国家外貨管理局の関係部門責任者は、中国経済の回復の勢いが増し、市場の見通しが改善されたことが、引き続き外貨準備高の基本的に安定した状態を支えていくだろうと指摘しました。

これについて、温氏は「最近新規に打ち出された一連の政策が資本市場の信頼を効果的に高め、外資にとっての人民元資産の魅力が著しく高まったことが外貨準備の安定を力強くサポートしている」とした上で、「中国は今後も引き続いて各種の既存の政策と新規に導入される政策が定着して効果を上げるよう推進し、経済の回復の勢いを固め、国際収支の基本的な均衡維持に向けしっかりと土台を築いていく」と展望しました。(提供/CRI

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