Record China 2024年12月9日(月) 13時0分
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10日にハンガリー・ブダペストで開幕する競泳の世界短水路選手権をめぐるドーピング検査が中国で物議を醸している。写真は唐銭婷。
10日にハンガリー・ブダペストで開幕する競泳の世界短水路選手権をめぐるドーピング検査が中国で物議を醸している。
中国メディアの全景体育などが8日に伝えたところによると、同大会で行われているドーピング検査回数の上位4人がいずれも中国選手であることが分かった。
世界水泳連盟のリストでは、唐銭婷(タン・チエンティン)が36回、陳露穎(チェン・ルーイン)が33回、覃海洋(チン・ハイヤン)が32回、孔雅琪(コン・ヤーチー)が26回となっている。なお、5番目は米国のレーガン・スミスの18回で、全景体育は「1位の唐銭婷の半分に過ぎない回数だ」と不満をにじませた。
また、選手1人当たりの平均検査回数は中国が最多の9.4回。2番目の米国は8.2回。3番目は中立選手として出場が許可されたロシアで7.5回となっている。
全景体育はさらに、「注目すべきデータ」として、米国選手への検査の多くが世界水泳連盟ではなく米アンチ・ドーピング機構(USADA)によって行われていることを指摘。例として、「レーガン・スミスが受けた18回の検査のうち、世界水泳連盟が行ったのは5回だけだったが、(中国の)唐銭婷と陳露穎は16回、覃海洋は17回、世界水泳連盟による検査を受けている」と主張した。
この背景には、2021年東京五輪直前に中国の水泳選手23人から禁止薬物トリメタジジン(TMZ)の陽性反応が出た問題がある。世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は中国アンチ・ドーピング機構による「ホテルの汚染された食品を知らずに摂取したため」という説明を受け入れる一方、USADAなどはこれに猛反発していた。
世界短水路選手権での中国選手に対する検査回数の多さについて、中国のネットユーザーからは「パリ五輪後も(中国選手をターゲットにするという)ふざけた状況が変わらないんだな」「何回やれば気が済むんだ?」「何を根拠に中国選手ばかりを検査するのか」「中国も世界水泳連盟の中の大国。なぜ米国にいいようにやられているんだ。恥だ」「今では多くの国際組織が米国のかいらい」「西側が言う公平や自由は笑い話でしかない」「(中国)体育総局は自国選手の権益を守れ」といった声が多く上がった。
一方で、「なぜ中国選手ばかりが検査されるか、われわれはよく考えてみた方がいいと思う」「前科があるから仕方ない」「(検査妨害で長期出場停止となった)孫楊(スン・ヤン)みたいな例があるからなあ」「文句があるならボイコットすればいい」といったコメントも寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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