なぜだ!風俗業大国の日本でエイズが少ない理由―華字メディア

Record China    2024年12月7日(土) 23時0分

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華字メディアの日本華僑報は5日、「なぜだ!なぜ風俗業大国の日本の若者はエイズから遠く離れられるのか」と題する論評記事を掲載した。

華字メディアの日本華僑報は5日、「なぜだ!なぜ風俗業大国の日本の若者はエイズから遠く離れられるのか」と題する論評記事を掲載した。

記事は、「12月1日は世界エイズデーに当たり、1981年の同日に最初の症例が確認されて以来、世界で2500万人以上の死者を生んだ」と説明。中国の報告では、2010~19年に15~24歳のHIV感染者が14万1557人に上り、男女比は33.9:1とほとんどが男性であること、最年少は13歳未満だったことを伝えた。

また、近年HIVに感染した若者のおよそ6割がSNSで性交渉の相手を探していたというデータに触れ、性知識の不足やHIV感染予防への無知、(感染症の)リスクの高い性行為、複数の相手との性交渉、SNSを通じて見知らぬ人と出会うことなどが、感染者数増加の背景として指摘されているとした。

そして、「SNSを通じて知り合った人との性交渉が原因と言うのは個別の国の特色ではなく、HIV感染拡大に共通する特徴である」と言及。こうしたリスクは日本でも同様に指摘されているとする一方で、「日本は風俗業が盛んで性に開放的と言われながら、HIV感染が比較的珍しい安全な国だ」とし、日本のHIV感染者は累計およそ1万7000人で、「感染率は世界的に見ても極めて低い」と論じた。

記事はその理由として、日本では幼稚園から小学校、中学校と段階的に性教育が行われており、エイズに関しても感染源や感染した時のリスク、予防措置などについて分かりやすい教材を用いて指導されていると説明。同時に、エイズという病気を「正しく知る」ことの重要性を解き、差別をなくす教育にも尽力していることを伝えた。

また、「日本はコンドーム(避妊具)の普及が産業の範ちゅうを超えており、使用率が比較的高い国である。特に日本の女性の『安全』への重視は中国や韓国を大きく上回っている」としたほか、各地の保健所でエイズに関する相談や検査が受けられるという「良好な保健システム」も感染拡大防止のための大きな壁になっているとの見方を示した。

記事は、「小さい頃から大きくなるまで、日本政府が国民のHIV感染防止教育を高度に重視し、保健システムと医療の普及が重要な時に感染者に手を差し伸べる。政策と措置という二重の保護が、日本の学生たちをエイズ防止の『ノアの箱舟』に乗せたのだ」と論じた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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