2024年12月5日、香港メディア・香港01は広東省深セン市に設置された混雑状況によって男性用、女性用が変わるトイレが好評を集めていると報じた。

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記事は、「女性トイレの行列が長くなる一方で男性トイレは空いている」という状況に対処すべく、深セン市ではここ数年、男性用を女性用に切り替える「潮汐トイレ」が建設されていると紹介した。

説明によると、この「潮汐トイレ」は固定の男性用トイレと女性用トイレの間に設置された複数の個室を持つ空間で、男性用トイレと女性用トイレにつながる扉が付されている。管理員がトイレのリアルタイムの利用状況を見て、女性用トイレに長い行列ができているときには「潮汐トイレ」の扉を女性側だけ開放して女性用の個室とし、逆に男性の利用が多いときには男性側の扉だけを開くという。

「潮汐トイレ」が設置されている同市の小南山公園を日常的に訪れる市民の女性は「週末や祝日はいつも女性トイレに長蛇の列ができていて、男性トイレは空いている。『潮汐トイレ』が設置されてからは行列が大幅に改善されて、公園の使い勝手も向上した」と語った。

また、中国のネット上でも多くのユーザーが「これはとても合理的。各地が学ぶべきだ」「道路の車線だって中央線が移動するのだから、トイレだって動かせたっていいよね」「特に観光地では潮汐トイレを設置すべき」「現実的な問題を適切に解決できる」など、「潮汐トイレ」のアイデアを称賛、歓迎するコメントを残しているという。

同市ではすでに、南山区にある複数の公園で「潮汐トイレ」が導入されているという。また、重慶市でも2年ほど前から利用され、好評を博しているという。「潮汐トイレ」の名前は、潮の満ち引きによって海面の高さが移動することから来ているようだ。（編集・翻訳/川尻）