年間売上高は約6210億円、かつて貧しかった村で生まれた子供用自転車の大産業―中国

人民網日本語版    2024年12月6日(金) 5時0分

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河北省平郷県河古廟鎮はかつて農業に向かないアルカリ土壌のため貧しい村だったが、現在では世界の子供用自転車の生産拠点へと発展した。

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河北省平郷県河古廟鎮はかつて農業に向かないアルカリ土壌のため貧しい村だったが、現在では世界の子供用自転車の生産拠点へと発展した。河古廟鎮を中心に、平郷県には子供用自転車や自転車、電動玩具のメーカーが4800社以上あり、子供用自転車や玩具の生産量は年間1億2000万台(個)、年間売上高は300億元(約6210億円)以上に達している。中国市場シェア率は50%、世界市場シェア率は40%で、商品は欧米や東南アジアなど60カ国・地域以上に輸出されている。

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車で河古廟鎮を走ると、子供用自転車の工場をあちらこちらで見かけることができるほか、子供用自転車を満載にしたトラックがひっきりなしに往来していた。これほど活気ある村が40年以上前は、荒れ果てた場所だったとは想像もできない。


河北恒馳自行車零件(自転車部品)集団のイノベーション・研究・展示センターで、董宏志(ドン・ホンジー)総経理は売れ筋のシルバーの子供用自転車について、「これには新材料のアルミニウム合金や新技術・伸線加工が採用されている。軽さが特徴で、重さはわずか4.6キロだ」と説明してくれた。

同社が生産している子供用自転車や自転車、部品は欧米や日本に輸出され、大人気となっている。起業当初、同社は自転車のサドルを生産する小さな町工場に過ぎなかったという。

大成長の理由について、董総経理は「イノベーションや検査能力の高さ」を挙げ、「当社は毎年、新製品を60種類以上打ち出しており、取得した特許は260件以上。研究開発能力が高く、さまざまな国のクライアントのニーズに合わせて、商品設計の差別化とオーダーメイド化を実現している。製品の検査体制が整っているため、関連国の基準をクリアさせやすく、速やかにグローバル市場に進出することができる」と胸を張る。

40年以上の発展を経て、平郷県ではすでに河古廟鎮を中心として、周辺の200以上の村に波及する、子供用自転車、自転車、自転車の部品の生産、加工、販売が一体となったクラスターが作り出され、12万人の雇用を実現している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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