中国というブラックホールに飲み込まれた韓国の成長エンジン、その原因に韓国ネット「政治が招いた結果」

Record Korea    2024年12月3日(火) 10時0分

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2日、韓国・朝鮮日報は「経済成長の動力源は産業だが、韓国の産業は中国という巨大なブラックホールに飲み込まれつつある」と伝えた。資料写真。

2024年12月2日、韓国・朝鮮日報は「経済成長の動力源は産業だが、韓国の産業は中国という巨大なブラックホールに飲み込まれつつある」と伝えた。

同紙と韓国経済人協会が中韓8大主力産業の過去10年間の世界輸出市場シェアを分析した結果、韓国は半導体造船、鉄鋼など7部門で輸出シェアを中国に追い抜かれたか、トップの中国との格差が追い付くのが困難なほど広がっていることが分かった。

3大先端戦略産業である半導体、ディスプレー、2次電池の場合、中国の世界シェアは13年には韓国の2倍ほどだったが、10年間で3~8倍まで格差が広がった。これは「中国が急成長しただけでなく韓国が後退した結果」だと、記事は指摘している。造船、鉄鋼、自動車、石油化学など韓国経済を支えてきた主力産業群も軒並み不振となっている。韓国が優位だった船舶と自動車輸出は中国に追い抜かれ、中国の低価格攻撃に苦しめられている鉄鋼はシェア格差が10ポイント以上に拡大し「今や生存の危機」にあるという。

サムスン電子の場合、世界のスマートフォン市場シェアは20%前後だが、主力生産基地がベトナム、インドなど海外のため、韓国の輸出シェアはこれを下回るという。

韓国銀行は先頃、来年の経済成長率見通しを1.9%、26年を1.8%とした。かなり低い見通しとなったが、これも「韓国経済が中国というブラックホールに落ちていることに起因する」と、記事は分析している。この見通しが現実のものとなれば、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権5年間の年平均成長率は1.98%で、歴代政権で初めて2%を切ることになる。

こうした成長鈍化は、人口構造が高齢化する中で輸出大企業中心の経済構造が限界に達したためだとの分析が出ている。韓国経済研究院は「輸出と製造業中心の成長エンジンが大幅に力を失ったが、新たなエンジンを見つけられなかった結果」だと指摘する。

自動車産業の場合、未来の戦場である電気自動車(EV)市場はすでに米テスラと中国BYDに二分されている。中国の新再生電気自動車メーカーも急速に頭角を現わしている他、スマホメーカーのファーウェイシャオミも成果を出している。造船業では、高付加価値「エコ船舶」競争でも中国が韓国を超えるのは時間の問題だと言われている。産業研究院は最近の報告書で「研究開発と設計では韓国が優位だが、生産と需要、サービスでは中国が上回る」と分析している。

また、中国は思い切った投資で先端産業を育ててきているが、韓国では政府から補助金を受けた企業は皆無だという。R&D投資の年平均増加率も中国は韓国の3倍にもなるとのデータがある。その結果、この10年間(13~23年)で、中韓の産業技術格差は1.1年から0.3年に縮まったという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「朴正煕(パク・チョンヒ)政権以降、腐った政治家たちの産業政策と社会政策、産業スパイの技術漏えいなどで国家競争力が落ちている。政治家を全員、フレッシュでクリーンな人たちに入れ替える必要がある」「中国は思い切って不動産による成長を諦め、全ての支援を技術開発に注いでいる。韓国は相変わらず不動産頼み」「中国という大きな山を前にひざまずく親中国、親北朝鮮政治が経済に影響を与えた。経済人がコツコツやってきたが、政治がこういう結果を招いた」「政治家は目を覚ましてもらいたい。弾劾だ何だと争ってばかりいないで、経済発展のために仕事してくれ」など、政治批判のコメントが多く寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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