人民網日本語版 2024年12月3日(火) 13時30分
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中国が独自に設計・建造した7500立方メートルの液化二酸化炭素輸送船「北極光先鋒」号が11月29日、遼寧省大連市で引き渡された。
中国が独自に設計・建造した7500立方メートルの液化二酸化炭素輸送船「北極光先鋒」号が11月29日、遼寧省大連市で引き渡された。この船は中国船舶集団大連船舶重工集団がノルウェーNorthern Lights社のために建造したもので、引き渡し後は欧州の二酸化炭素回収と貯留計画に活用される。新華社が伝えた。
二酸化炭素の回収と貯留は「ダブル炭素」(CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)を実現するための重要な手段の一つ。「二酸化炭素を海底に閉じ込める」と言われている海上二酸化炭素地質貯留とは、回収した二酸化炭素に加圧して海上二酸化炭素貯留プラットフォームまで輸送し、さらに海底の地層に注入し、二酸化炭素を大気や海水から隔離するというものだ。二酸化炭素は深海の底層で封じ込められ、溶解・吸着・鉱物化されることで、恒久的に貯留される。
液化二酸化炭素輸送船は海上二酸化炭素地質貯留のための重要な装置だ。今回引き渡された「北極光先鋒」号は全長130メートル、型幅21.2メートル、構造用喫水8メートルで、マイナス35℃の低温にも耐えられる特殊な材料で作られた二つの全圧式C型液化貨物タンクを備えており、7500立方メートルの液化二酸化炭素を積載できる。この船は引き渡し後、欧州の産業分野で排出された二酸化炭素をノルウェー西海岸の二酸化炭素の受け入れターミナルまで輸送し、処理後に海底地下2600メートルに注入し、恒久的に貯留する。(提供/人民網日本語版・編集/SC)
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