猪口邦子議員宅で火災、夫と交流あった中国人教授が思いつづる

凌星光    2024年11月29日(金) 12時0分

拡大

自民党の猪口邦子参院議員の自宅で火災が発生し、警視庁は死亡した2人が猪口議員の夫と長女とみて身元の確認を進めている。福井県立大学名誉教授の凌星光氏は29日、公開書簡として思いをつづった。資料写真。

東京都文京区にある自民党猪口邦子参院議員の自宅マンションで27日夜、火災が発生した。警視庁は、死亡した2人は猪口議員の夫で東大名誉教授の政治学者・孝さんと長女とみて身元の確認を進めている。

福井県立大学名誉教授で中国社会科学院研究員の凌星光氏は29日、公開書簡として思いをつづった。以下はその内容。

猪口邦子先生

昨日、ニュースを見てびっくりしました。猪口孝教授とお嬢様の痛ましい画面をテレビで見て、本当に何の言葉もありません。ただただ、深い悲しみ哀れみが募るばかりです。

思えば1980年代初め、中国が改革開放政策に移り、中国社会科学院ができて間もない時、猪口孝先生がよく訪問され、私がその応対に当たったこともありました。先生は日中学術交流の開拓者の一人でした。また、中国の研究者や留学生の面倒をよく見て下さったと聞いております。中国人研究者として、心からお礼申し上げると同時に、お悔やみ申し上げます。

貴女もご主人と共に、日中学術交流と友好関係の発展に貢献されました。今回の悲劇に一日も早く打ち勝ち、引き続きご尽力されることを切に願う次第です。

私は間もなく満92歳になりますが、心身ともに元気でおります。いつかお会いできる日をお待ちしております。最後に、

猪口孝教授、安らかに眠り給え!

貴方の功績は永久に語られん!

■筆者プロフィール:凌星光

1933年生まれ、福井県立大学名誉教授。1952年一橋大学経済学部、1953年上海財経学院(現大学)国民経済計画学部、1971年河北大学外国語学部教師、1978年中国社会科学院世界経済政治研究所、1990年金沢大学経済学部、1992年福井県立大学経済学部教授などを歴任。

※本コラムは筆者の個人的見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携