中国でダウンジャケットが値上がり、原因は豚

CRI online    2024年11月28日(木) 20時20分

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中国でダウンジャケットの価格が昨年と比べて全般的に上昇しています。

気温が下がり、寒さが厳しくなるとともに、多くの消費者は冬用のダウンジャケットを買い求めています。しかし中国では、ダウンジャケットの価格は昨年と比べて全般的に上昇しています。業界関係者は値上がりの理由について、「豚と関係がある」と明らかにしました。

ここ数年、中国国内では一連の支援策が打ち出され、豚の生産能力が拡大し、市場供給は安定しています。豚肉価格は安く、供給の回復と価格の下落により、アヒルやガチョウなど家禽類の消費市場が圧迫され、需要も低下し、アヒルやガチョウの出荷量は持続して減少しました。中国牧畜産業協会のモニタリング統計によりますと、中国のアヒルの出荷量は2019年の48億8000万羽から2023年の42億2000万羽に減少し、同期間のガチョウの出荷量も6億3000万羽から5億2000万羽に減少しました。

アヒルやガチョウの羽毛は、ダウンジャケットの生産に欠かせない重要な原材料ですが、出荷量の減少に伴い、ダウンの出荷量も急減少し、深刻な供給不足に陥り、ダウン価格の上昇につながりました。中国羽毛金網のデータによりますと、過去半年間、ダウン含有量90%のホワイトグースの価格は5月6日の1キロ当たり1069.66元(約2万2400円)から11月4日の1143.92元(約2万4000円)へと6.94%上昇しました。またダウン含有量90%のホワイトダックの価格は5月6日の1キロ当たり481.9元(約1万円)から11月4日の535.62元(約1万1200円)へと11.15%上昇しました。

中国東部の浙江省紹興市にあるアパレルメーカーの担当者は、原材料価格の上昇により、メーカー側にも大きなプレッシャーがかかっていると話しました。デザインにもよりますが、1着当たりのダウンジャケットのコストは15~30%上昇し、ブランドやダウン充填量により市場価格では1着当たり200~500元(約4200~1万500円)の値上がりが予想されます。

また、浙江省杭州市にある大手ダウンジャケットメーカーの責任者は、消費者の需要の高まりも今年のダウンジャケットの価格を押し上げたとみています。従来のホワイトダックのダウンジャケットに比べて、ますます多くの中国人消費者はより軽くて暖かいホワイトグースのダウンジャケットを好むようになり、ダウン充填量の多い極寒地仕様のダウンジャケットもよく売れています。従来のアヒルの羽毛のダウンジャケットと比べて、ガチョウの羽毛のダウンジャケットの値段は当然高くなり、現在の値上げ幅はまだ合理的な範囲内にあるとみられています。(提供/CRI

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