ダウン製品価格高騰で偽物が市場に氾濫、国営テレビが実態暴く―中国

Record China    2024年11月26日(火) 6時0分

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24日、中国中央テレビの微博アカウントは、原料価格の高騰により中国でダウンジャケットの価格が上昇する中、「偽ダウンジャケット」が市場に大量に出回っていることを報じた。

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2024年11月24日、中国中央テレビ(CCTV)のSNS・微博(ウェイボー)アカウントは、原料価格の高騰により中国でダウンジャケットの価格が上昇する中、「偽ダウンジャケット」が市場に大量に出回っていることを報じた。

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CCTVは、冬を迎えてダウンのジャケットや布団の需要が高まる中、オンライン、オフラインどちらの市場でも「偽ダウン」製品が氾濫していると紹介。あるライブコマーススタジオで「良心的な価格かつ良質なダウン布団」と紹介されていた製品について、販売元の江蘇省南通市の企業に潜入取材したところ、職員の口から「消費者向けに配送される布団の充填物はダウンではなく糸くず」という証言が得られたと伝えた。

また、ライブコマースの配信元が「羽毛の代わりに糸くずを充填した布団は、外観ではほとんど違いを認識できない上、触った感じも羽毛に近いため、コストカットの主要手段になっている」と明かしたこと、商品に付帯している品質検査報告や羽毛の充填度に関する書類はすべて偽造品であることなどを紹介した。


中国メディアによると、今年は中国でダウンジャケットの価格が昨年より4割程度値上がりしており、「豚肉価格の下落により食肉用アヒルやガチョウの消費量が減少しており、これに伴って羽毛の供給量が少なくなり、価格が上昇した」との見方が出ているという。

ダウン製品を巡る問題を暴いたCCTVの報道は微博で大きな注目を集め、トレンドワードランキング1位に入った。中国のネットユーザーは「どの業界にもインチキは存在する。本物なんてないのかもしれない」「もともと偽物だと思って買う分にはまだいいが、本物と偽られて偽物を買わされるのはイヤ。しかも今の偽物は素人じゃ見分けがつかないほどになっている」「もともと安いものに良いものはなかったが、今や高いものでも質がいいとは限らない」「品質管理当局は一体何をしているのか」「こういう製品が品質検査で引っかからないということ自体が理解できない」「インチキライブコマースに対する罰則が甘すぎる」といった感想を残している。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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