英語から東北方言に一瞬で切り替えて地元産米をPRする女性公務員が話題に―中国

人民網日本語版    2024年11月15日(金) 17時40分

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稲が実り、黄金色に染まった田んぼの中で、地元の女性公務員が流暢な英語と中国の東北方言で特産品の米をPRする動画が中国のネット上でバズっている。

稲が実り、黄金色に染まった田んぼの中で、地元の女性公務員が流暢な英語と中国の東北方言で特産品の米をPRする動画が中国のネット上でバズっている。関連する話題のクリック回数は1億回を超えた。この動画に出演しているのは、遼寧省瀋陽市于洪区文化・観光局の彭勃副局長。しかし、動画がバズったわずか数日後に、彭副局長は「ネット有名人にはなりたくない」と語った。人民網が伝えた。

動画を見ると、きちっとした身なりの彭副局長が、流暢な英語で特産品の米を紹介したかと思うと、すぐに中国東北エリアの方言で、現地の農家の男性を招き寄せている。ネットユーザーからは、「イングランドの田園から一瞬で東北エリアの村に戻って来た!」との声が寄せられている。英語と東北エリアの方言を自由自在に切り替えながら于洪区の米をPRする彭副局長に、たくさんの「いいね!」が寄せられている。

動画がインターネット上にアップされると、その宣伝効果は抜群で、動画に登場する農家の趙さんが作った米は既に200トン以上売れたという。彭副局長によると、ここ数日、趙さんたちはてんてこ舞いになっているという。動画が大人気となったことで、趙さんたちが作った米が飛ぶように売れているほか、村全体でも米の販売が急増している。オーダーは中国各地から寄せられているという。

彭副局長のスマホもここ数日鳴りっぱなしで、取材申し込みが殺到しているという。彭副局長は、「専門の撮影チームがなく、脚本も私と同僚2人で書いた。こんなに大きな話題となるとは思ってもみなかった」と喜びながらも、「今回の件とはすぐに距離を置き、次の仕事に取り組まなければならない。一発屋のネット有名人にはなりたくない」と冷静だ。

大学で英語を専攻していた彭副局長は、于洪区の外事弁公室に勤めたこともある。今は文化・観光局に移り、意欲的にPR活動に取り組んでいる。「于洪区の文化・観光をPRするアカウントを開設したばかり。全国各地、ひいては世界各地の人々に、于洪区にはどんなものがあるかを知ってもらうためには、もっとしっかりと宣伝していく必要がある」と彭副局長は言う。

彭副局長は今後、得意の英語を活用して、于洪区の歴史や地理、文化、風習、政治、経済などを紹介していく予定といい、「文化・観光というのは、景色を見るだけではなく、足で踏みしめているこの土地の歴史を理解することが特に大切だと思う」と語る。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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