世界のコーヒー企業、高い成長性に引き付けられ中国市場参入に意欲―国営メディア

Record China    2024年11月18日(月) 9時30分

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世界のコーヒー企業は高い成長性などに引き付けられ、中国市場への参入に意欲を示している。11月上旬に上海で開催された中国国際輸入博は各国が競い合う場となった。写真は大連のコーヒーショップの看板。

世界のコーヒー企業は中国のオープンな市場、大きな消費者層、高い成長性に引き付けられ、市場への参入に意欲を示していると国営メディアが伝えた。11月上旬に上海で開催された第7回中国国際輸入博覧会(輸入博)は「大舞台」として、「スペシャルティーコーヒー」が競い合う場となった。

中国国営新華社通信によると、エチオピア、ジャマイカ、マレーシア、メキシコ、インドネシア、タイ、イタリア、日本など約30カ国・地域の出展者は第1回輸入博から、食品・農産物エリアでコーヒー商品のPRを行っている。

ルワンダのコーヒー貿易業者は「博覧会をきっかけに、私たちの商品は中国の消費者によく知られるようになった」と振り返る。「中国市場への参入はコーヒーの輸出規模の拡大に寄与するだけでなく、二国間により多くの協力機会を創出し、さらに高い経済効果をもたらす」と語った。ルワンダの2023年の対中輸出額は前年比87%以上増加し、1億3100万ドル(現レートで約203億円)に達した。

複数のコーヒー出展業者は輸入博が展示の場であるだけでなく、貴重な学習の機会だとする。中国市場と接点を持つ中で、消費者層のニーズを徐々に理解し、これに基づいて商品やサービスを調整、市場環境へのより良い適応に役立つとの見解を示した。

マレーシア華人商工会議所(ACCCIM)のン・イー・ピン会頭は「7回目の参加となる。今年は約180社の企業、250人のメンバーを率いて参加した。規模は第1回の2.5倍で、展示面積も400平方メートルに拡大した」と紹介。「この6年、輸入博の波及効果は顕著で、多数のコーヒーブランドが代理業者を見つけ、販売規模を広げてきた」と述べた。

中国税関によると、23年のコーヒー輸出入量は17万1700トンで、15年に比べ、約36.8%(4万6100トン)増え、年平均で約4.0%増加した。貿易額は8億7800万ドルで、約92.7%(4億2200万ドル)増え、年平均で8・6%増加した。

最近発表された24年版の「中国都市コーヒー発展報告書」によると、コーヒー産業の直近3年の年平均成長率は17.1%に上った。23年に2654億元(約5兆5700億円)だった産業規模は、24年には3133億元に膨らむ見通し。1人当たりの年間コーヒー消費量は16年の9杯から23年には16.7杯に増えた。

研究機関の紅餐産業研究院は中国の24年のスペシャルティーコーヒー市場規模が279億元に達し、直近5年の年平均成長率は22.7%と見込む。国連食糧農業機関(FAO)は25年の中国のコーヒー消費量が27万7000トンになると予想。本部をロンドンに置く国際コーヒー機関(ICO)は中国の25年の市場規模が1兆元に達し、米国を抜いて世界一のコーヒー消費市場になるとの見通しを示した。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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