中国浙江省杭州市で6日、中国のショートドラマの市場規模は504億4000万元（約1兆840億円）に達すると指摘する「業界発展白書」が発表された。中国メディアの中国新聞網などが伝えた。

この「中国ショートドラマ業界発展白書」は国家広播電視総局が主管するインターネット視聴覚分野の業界組織が杭州・ショートドラマ大会の開幕式で発表したもので、ある機関の見積もりとして2024年の市場規模は前年比34．9％増の504億4000万元に達すると指摘した。一方、映画の興行収入は通年で470億元（約1兆100億円）が見込まれるとし、27年のショートドラマ市場は1000億元（約2兆1500億円）を超えるとの見通しも示した。

また、ショートドラマの視聴者数（24年6月時点）はネットユーザー全体の52．4％を占める5億7600万人で、着実な増加状況が見られるという。その規模はオンラインデリバリーやオンライン配車サービス、ネット文学などをすでに超えており、白書はショートドラマを基本的に毎日見るユーザーは36．19％、週に数回見るユーザーは38．15％に上るとして、「ショートドラマを見ることは7割超のユーザーの習慣になっている」と説明した。

さらに、ショートドラマは海外市場でも巨大な潜在力を示し、白書では「海外のユーザーはショートドラマを通じて中国の文化と生活を理解し、中国のエンタメコンテンツに新たな国際市場を切り開いた」と取り上げられている。

日本でも中国のショートドラマに関心を持つ人が続出しており、ネット上には「ハマった」という声や「気になってあっという間に時間が過ぎてしまう」「中国ショートドラマのトンデモ展開が好き」などの声が寄せられている。（翻訳・編集/野谷）