四川省の電池と重慶市の自動車、新エネルギー分野で協力―中国

人民網日本語版    2024年11月2日(土) 17時0分

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長安汽車の朱華栄会長はこのほど、「『メード・イン・重慶』の自動車には四川省の関連製品が欠かせない」と述べた。写真は四川時代の動力電池セル。

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長安汽車の朱華栄(ジュウ・ホアロン)会長はこのほど、「『メード・イン・重慶』の自動車には四川省の関連製品が欠かせない」と述べた。バッテリーは新エネルギー自動車の三つの中核技術(バッテリー、モーター、電子制御システム)の一つで、四川省宜賓市の産業のシンボルだ。人民網が伝えた。

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重慶市の1~6月の自動車生産台数は121万4000台で、新エネルギー自動車の生産台数の成長率で中国全土の自動車生産台数トップ10省・直轄市の1位になった。宜賓の動力電池産業の生産高は2023年に初めて1000億元(約2兆円)の大台を突破し、1013億元に達した。中国全土で動力電池産業チェーンが最もそろい、関連産業の能力が最も高い地域の一つになった。

成都・重慶2都市経済圏建設戦略が実施されてから、両地域は良好な動力電池産業チェーンエコシステムに基づき新エネルギー分野の協力を深め続けている。手を携え世界レベルのリチウム電池産業クラスターを共同建設することは、同経済圏建設の重要な措置の一つになっている。

四川時代新エネルギー科技(四川時代)の楊偉平(ヤン・ウェイピン)副社長は、「四川省と重慶市の産業融合度が持続的に向上し、四川製のリチウム電池が重慶の自動車工場に販売され、重慶製の自動車が四川を含む全国各地に販売されている。重慶でも現在、19社のリチウム電池メーカーが当社に原材料を供給している」と説明した。

寧徳時代をはじめとするリチウム電池リーディングカンパニーが近年、四川と重慶に次々進出し、200社以上の産業チェーン川上・川下企業をけん引している。鉱産物開発、リチウム材料生産、バッテリー製造、技術研究開発、製品販売などの全産業チェーンを網羅する1兆元(約20兆円)クラスの動力電池産業クラスターを構築した。

四川省宜賓市で、四川時代は長安汽車と共同で建設した時代長安動力電池生産拠点を含む7カ所の動力電池生産拠点の建設に投資した。うち時代長安動力電池生産拠点は1秒でバッテリーセル1個がラインオフという生産速度を達成した。

楊氏は「生産開始から3年にわたり、当社のサプライチェーンの四川・重慶現地化率は50%を超えている。四川・重慶地域の産業融合度の向上に伴い、この割合は80~90%に達する見込みだ」と述べた。

宜賓市経済協力・新興産業局の徐健(シュー・ジエン)副局長は、「宜賓の動力電池産業は無から有へ、そして質の高い発展を遂げた。完成した生産能力は180GWh。四川時代8期は今年8月末に正式に着工した。稼働開始後、宜賓の動力電池の完成した生産能力は210GWhに達する見込みだ。水酸化リチウム、炭酸リチウム、リン酸鉄などの川上基礎原材料から正負極材料など六つのモジュール、さらには動力電池セルと新エネルギー自動車完成車やバッテリー回収・リサイクルに至る動力電池グリーン閉ループ全産業チェーンを初期的に構築する」と説明した。

成都と重慶の産業相互補完協力が日増しに緊密化し、宜賓と重慶の協力もさらに広がりを見せている。 技術の研究開発・インキュベーションの面では、宜賓は西部サイエンスシティスマートコネクテッドカーイノベーションセンター並びに李克強院士研究開発連携拠点と協力し、宜賓でスマート運転類製品、自動運転ソリューション、「車・道路・クラウド統合」などの新型研究開発プラットフォームを建設・運営している。同時に宜賓は中国科学院院士で清華大学教授の欧陽明高(オウヤン・ミンガオ)氏の科学研究・産業化チームと共同で「欧陽明高院士研究開発連携拠点」を建設し、行政・企業・大学・研究機関協力科学技術イノベーション及び成果の移転・実用化プラットフォームを深めている。宜賓市、成都・重慶地域、中国内外の新エネルギー自動車産業・大学・研究機関と緊密に協力し、動力電池を中核とする新エネルギー自動車全技術チェーン・産業チェーンの発展の推進に取り組んでいる。

欧陽明高院士研究開発連携拠点が展示した成果

徐氏は、「宜賓は今後も動力電池の現地における関連能力の強化、固体電池などの新たな技術ロードマップ、新型エネルギー貯蔵などの応用シーンに焦点を当て、産業の質と効果の向上を推進し、出荷台数と売上高の倍増を実現する。同時に四川と重慶の協力をさらに深め、地域経済の質の高い発展を共に推進する」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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