北京市、来年から小中高・大学におけるAI応用を普遍的に実施へ―中国

人民網日本語版    2024年10月29日(火) 22時30分

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北京市は2025年から小中高・大学におけるAI応用を普遍的に実施する。写真は中国の小学校。

27日の2024年北京市デジタル教育活動推進会で、「北京市教育分野人工知能(AI)応用ガイドライン」が発表された。同ガイドラインは北京市教育行政主管当局が作成を委託し発表した初の教育分野におけるAI応用ガイドラインだ。北京青年報が伝えた。

北京市はこのほど発表した「北京市教育分野AI応用活動案」の中で、2025年までに全市で教育分野におけるAI試行応用シーンの建設を完了し、小中高・大学でAIシーン応用を普遍的に実施し、27年までに全市の教育分野におけるAI規模化・体系化・常態化応用の構造がほぼ形になるとした。

活動案の10の任務

「AI+教育」モデル応用拠点を建設し、教育分野AIデータセットを構築し、教育分野のAI応用試験場を作り、AIで学生の学習と発展をエンパワーメントし、AIで教育方法の変革をエンパワーメントする。活動案は10の任務を明らかにしたことが分かった。

学生のAI教育推進に関しては、小中高・大学の各段階に基づきAIの教育内容と方向性を明確にする。例えば小学校の段階では学生のAI思考を啓発し、AIの素養と社会的責任を初期的に備えさせる。中学校の段階ではAI応用の基本能力をさらに強化し、学際的な視点からAI倫理、ガバナンス、AIと社会の発展の関係を思考できるようにし、時代の発展の需要に合ったAIの素養を形成させる。高等教育段階では、北京市AI教養教育カリキュラムを開発する。

六つの重点応用分野を誘導・規範化

同ガイドラインは活動案の重要な内容として、北京市が「AI+教育」モデル応用プロジェクトを構築し、教育分野におけるAI応用の政策監督管理システムを構築するための重要な措置の一つで、学校教育のAI応用の誘導と規範化を行い、教育従事者に体系的な指導を提供し、新技術を教育と管理によりよく活用できるよう支援することが目的だ。

同ガイドラインはAIで教育、学習、評価、育成、研究、管理をサポートする六つの重点応用分野を明確にした。AIの学校教育におけるすべての重要応用レベルを全面的に網羅した。同時に同ガイドラインは六つの重点応用分野の29の典型シーンに誘導と規範化を打ち出し、AI技術が教育、管理、科学研究などの各部分で十分に役割を果たせるようにし、教育従事者に明確な操作枠組みを提供し、複雑な技術応用を実践に移しやすくしている。

AI学習パートナーが学習計画と言語学習アシスタントによる会話力・リスニング力の向上をサポートし、AIを利用し個人化された学習支援を提供し、VR(仮想現実)によりリアルな学習体験をシミュレーションする。スマート教育サポートに関して、同ガイドラインは学校が「学生中心」の理念を巡り、AI技術を積極的に利用し学生の個人化された学習、研究、実践をサポートし、学生の異なる学習環境における自主学習能力と、模索的で革新的な思考の発展を促進することが必要だと強調した。

AI応用は「学生の発展を中心に」

同ガイドラインはAIを批判的に利用する理念を強調し、学校のAI応用のルールを制定した。例えば学校のAI応用は「学生の発展を中心に」し、基本的な教育法則と学生の心身成長の法則を守ると同時に、データセキュリティー、プライバシー保護、倫理規範などの問題を重視する。北京教育科学研究院の馮洪栄(フォン・ホンロン)院長は、「制定の過程で、AI技術の異なる年齢層の学生への影響を十分に考慮し、技術応用の最終目標が学生の健康的な成長の促進にあることを保証する」と述べた。

さらに北京市は動的調整メカニズムを設立し、同ガイドラインの内容が技術の発展と教育の需要の変化につれ最適化され、学校によるAI応用策の持続的な改善への支援を保証するとした。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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