新エネ車の不安解消へ、中国各地で充電インフラ強化―中国メディア

Record China    2024年10月23日(水) 5時0分

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21日、中国メディアの千龍網は、中国の多くの地域で新エネルギー車(NEV)の充電ステーションに関する取り組みが行われていることを報じた。

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2024年10月21日、中国メディアの千龍網に「中国の多くの地域で進む、新エネルギー車(NEV)の『航続距離不安』を解消するための取り組み」という記事が掲載された。

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同記事は、重慶市が建設中の「デジタル急速充電プラットフォーム」を紹介。デジタルマップで近くにある超急速充電ステーションの分布や使用状況を簡単に把握できるという。地元の政府部門が国網重慶市電力に委託して構築したこのプラットフォームは、スマート検索機能を利用し、NEVユーザーが近隣の充電スタンドを迅速に発見、地域内のNEVユーザーに対して正確かつ効率的なスマート充電サービスを提供するものだという。

国網重慶市電力マーケティングサービスセンターのマーケティングビッグデータ応用センターの責任者、胡暁鋭(フー・シャオルイ)氏は、「このプラットフォームはビッグデータ分析と可視化技術を活用して、重慶全市の充電・交換設備のデジタル管理を実現している。充電設備の稼働状態を可視化し、測定・制御可能にすることで、充電機器の安定的かつ効率的な運用を可能にする」とコメントしている。

同記事によると、近年、NEVの普及とともに、環境に配慮した移動手段が広がりを見せており、NEVの「航続距離不安」をどう解消するかが社会的な関心事となっているが、充電ステーションの数が十分かつ適切に配置されていれば、NEVユーザーの「航続距離不安」は大幅に軽減される。

例えば、天津市では、国網天津市電力がこれまでに1716カ所の充電ステーションと1万2526基の充電スタンドを設置・運営しており、中心部では0.9キロ、市街地では3キロ、郊外では5キロごとに充電サービスが提供されている。重慶市でも、9月末時点で累計33万基以上の充電スタンドが設置されており、そのうち共用の充電スタンドは3万4000基、個人用の充電スタンドは30万6000基となっている。同記事は、重慶市での充電ステーション運用について「デジタル管理運用のおかげで、充電ステーションの故障率は明らかに減少した」と評した。


また、同記事は、NEVは車種や性能の進化の速度に対応するため、各地で充電スタンドのアップグレードが積極的に進められていることを紹介。新技術や新機器を導入して、互換性や充電速度を向上させ、ユーザーの充電体験をよりよいものにしているという。例えば、陝西省西安市では、2カ所の液冷式の超急速充電ステーションが正式に稼働し、高速充電が可能となった。この充電ステーションには、標準充電スペースが100カ所、超急速充電スペースが20カ所設置されている。液冷式の超急速充電スタンドは、従来の充電スタンドより冷却能力が強化されたことで充電速度が大幅に向上、最速で「1秒充電すれば1キロ走れるようになる」ほどの充電が可能になるという。

他にも、同記事によると、充電ステーションを管理するスマートバックエンドシステムには、「自己診断」および「自動修復」機能が搭載されている。故障が発生した場合は即座に介入して迅速に対処し、充電の安全性と安定性を確保できるという。また、ユーザーはスマホのアプリを通じて、リアルタイムで充電の進行状況や料金の詳細を確認することもできるそうだ。

同記事は、「近年、重慶市もデジタル技術を活用して、超急速充電ステーションの日常運用と配置を最適化している」とした上で、「デジタル急速充電プラットフォームの情報管理を通じて、充電ステーションが高負荷時にも安定して稼働できるようにし、NEVユーザーにスムーズな充電体験を提供している」と説明。「つい先日までの国慶節の連休中、観光都市として人気の重慶には多くの観光客が訪れ、配車サービスの注文も増加していたが、「両江新区にある超急速充電ステーションでは、数十台のNEVが秩序を守りつつ充電を行っていた」と報じた。

そして、「一つの充電スタンドで同時に2台の車を充電でき、およそ30分で充電が完了する」といった配車サービスのドライバーのコメントを引き合いに出しつつ、「現在、超急速充電ステーションの設備は整っており、電力供給も十分で、充電需要を十分に満たせる」と伝えた。(編集・翻訳/奈良)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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