7月14日から26日まで北京で開催された2024国際基礎科学大会で、ハーバード大学教授で2010年のチューリング賞受賞者、レスリー・バリアント氏が基礎科学生涯業績賞を受賞しました。北京で中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ/CMG）のインタビューを受けた同氏は、人工知能により一部の職業が消滅するリスクについて、「コンピューターはほとんどの職業にとって支援を提供するが、何をする必要があるかは人間が決めることになるだろう」と述べました。

バリアント教授は人工知能の時代に生きる人々へのアドバイスを求められて、雇用市場は絶えず変化しているため、普遍的に適用されるアドバイスはないとの考えを示し、「技術は新たな仕事の機会を創出するとともに、いくつかの仕事に取って代わることもある。だから、次に何が起こるかは人類の選択にかかっている部分がかなり大きい。何をするにしても、必要性は人間が決めるものだと思う。たとえば教育分野では、将来的にすべてロボットによる教育が行われるのか、それとも人間が教えるのかを予測するのは難しい。これは人間の選択にかかっている。だが、ほとんどの職業ではコンピューターは支援を提供することができ、何をする必要があるのかは人間が決定する。人類は全体の状況をコントロールし、選択し、コンピューターはそれを支援する。人工知能がもたらすのはすべてマイナスのものだとは思わない」と述べました。（提供/CRI）