「日本の孤独死」が中国のSNSで大反響=ネット民「政府の宣伝か」「死ぬ時はみんな一人」

Record China    2024年10月20日(日) 6時0分

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中国のSNS・微博(ウェイボー)で16日、「日本の孤独死」がトレンド入りした。

中国のSNS・微博(ウェイボー)で先日、「日本の孤独死」がトレンド入りした。

あるブロガーがまとめた解説動画は、「一生結婚しないとどうなるか、日本が標準的な答えを示している」とし、日本の警察庁が発表したデータで、今年上半期(1~6月)に一人暮らしの自宅で発見された遺体(いわゆる孤独死)が3万7227体となり、このうち65歳以上が76%を占めることが分かったと説明した。

そして、「この数字は中国国内の多くの若者たちの認識を覆した」とし、「現在は非常に多くの人が一生結婚せずに子どもも産まないことが良いと考えている。しかし、本当に問題が起きた時にどうするかを真剣に考えている人はいない」と論じた。

動画では、日本で死後数カ月、ひどい場合は数年にわたって遺体が発見されなかったケースがあると具体的な事例を挙げて説明。また、高齢者だけでなく若者の中にも孤独死する人がいるとし、東京23区で2018~20年の3年間に孤独死した10~30歳の人が742人に上り、そのうちの4割が死後4日以上経ってから発見されているとした。

そして、「日本は先進国なのに社会保障はどうしたのか、家族や友人、同僚などはどこへ行ったのかと思うかもしれない」としつつ、「日本は高齢化が深刻で、65歳以上の高齢者はすでに総人口の29.3%(約3600万人)を占めている。高齢になっても働き続ける人が多く、23年時点で仕事をしている高齢者は914万人。背景には、支給される年金が全く足りないことがある。日本の社会保障ではこの膨大な高齢者層をカバーしきれなくなっている」と指摘した。

また、このほかに「超単身社会」と呼ばれるほど未婚率も急激に上昇しており、20年の統計では日本人男性の生涯未婚率はすでに約28%、女性は約18%と過去最高になっていると紹介。「40年にはほぼ半分の日本人が独身になると予測されている」とした。さらに、「日本人は表面的には礼儀正しい一方で冷淡であり、会社の同僚ともほとんどプライベートな話をせず、付き合いも薄い。親戚関係も同じで、日本人はたとえ両親と長期間連絡を取らなくても全く気にしない。兄弟に至ってはいてもいなくても同じような存在で、冠婚葬祭を除いで普段会うことはほとんどない」とも述べた。

そして、「日本では格差が広がっており、生まれた家庭によっておおよその将来が決まる(親ガチャなど)。『寝そべり(無気力)』を選択する若者が増えており、息苦しい世の中から逃避するために二次元やオタク文化を好む人が増えている。そして、徐々に社会から離れていき、孤独死に向かっている」と説明。「これを見て、非婚、非出産派のあなたの考えは変わっただろうか?」と問い掛けた。

中国のネットユーザーからは4000件近くのコメントが寄せられており、「他人を説得しようとするな。あんたはあんた、私は私だ」「(自分は)結婚しないだけで社交を断つとは言っていない」「死ぬ時はみんな一人。一斉に死ぬわけじゃない」「結婚しても片方が先に死ねばもう片方は孤独だろう」「すぐに発見されようと数年後に発見されようとかまわない。もう死んでいるんだから」といった声が上がった。

また、「孤独死も悪くない」「それ(孤独)でも悲惨なのは晩年だけだろう。不自由な人生を続けたら一生を通して悲惨」「孤独死が悲惨?他人と一生生活し続ける方が悲惨だわ」「DV(家庭内暴力)受けるより孤独の方がマシ」「一人の人生は無価値だと言いたいのかい?」との声や、「孤独死は非婚が原因ではないでしょ。家族と連絡を取るかどうかの問題」「この界隈でビジネスチャンスが生まれそう」「アップルウオッチみたいな商品がこういう問題を解決してくれると思う」との声も。

このほか、「ニラ(搾取される国民)が足りなくなったから大々的に宣伝してるんだな」「政府は結婚を促すために手段を選ばない」「こんな方法で結婚を促しても、逆効果だと思わないのか?死ぬまでが不幸だったら、死んだ後のことまで気にしても仕方がないだろう」「社会環境が悪い時、人は自然と繁殖を止めるものだ」とのコメントも寄せられている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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