バンスクリップ着用の28歳女性がスクーター転倒事故で植物人間に―中国

CRI online    2024年10月16日(水) 13時50分

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バンスクリップ着用の28歳女性がスクーター転倒事故で植物人間になりました。写真はバンスクリップ。

中国南西部四川省に住む胡さんはこのほど、ガールフレンドをスクーターの後部に載せて走行していて、転倒してしまいました。女性はバンスクリップで髪をまとめていて、頭部が地面に接触した際にバンスクリップのせいで頭蓋骨を骨折し、植物人間状態になってしまいました。

バンスクリップは、ヘアクリップの一種で、プラスチック、金属、アクリルなど、硬い素材で作られていてギザギザの形状の部分で髪をしっかりとはさみます。

事故が発生したのは夜で、胡さんは普段から使っている電動スクーターの後部に彼女を乗せて、走行していました。スピードはそれほど出していなかったとのことです。彼女が冗談を言ったので、胡さんは思わず噴き出してしまい、転倒しました。

胡さんによると、自分自身はかすり傷で済みましたが、彼女はバンスクリップで髪をまとめていて、頭部が地面に接触した際にバンスクリップのせいで頭蓋骨を骨折しました。2回の開頭手術を経て命はとりとめましたが、植物人間になってしまったとのことです。

中国では近年、使っていたバンスクリップのせいで女性がけがをする案件が多発しています。9月19日には四川省宜賓市に住む女性が店舗から出た時に滑って倒れました。彼女は頭の後ろにつけていたバンスクリップが頭皮に突き刺さって出血しました。通りかかった親切な人が彼女を病院まで運んでいってくれたとのことです。

8月27日には一人の女性がスクーターで走行中に転倒して、つけていたバンスクリップが頭に刺さって出血しました。病院で治療を受けたところ、傷口は深く頭蓋骨まで見え、8針も縫うことになりました。

あるネットユーザーは、「うっかりして意外な衝撃を受けると、バンスクリップが『銃剣』になって、頭皮や後頭部に強く刺さり、思わぬけがをする場合がある」と書き込んで注意を促しました。

中国の消防部門は事故が発生した時のバンスクリップの影響について何度も実験を行っています。バンスクリップを自動車の座席のヘッドレストに固定して、人間の頭部に見立てたメロンで衝撃を受けた時の状況を再現したところ、小さなバンスクリップがメロンに深く刺さる状況を記録した映像もあります。

バンスクリップは通常、後頭部の中心部分で髪をまとめます。人の後頭部は多くの組織に覆われているわけではなく、とても脆弱です。そのため、バンスクリップ装着者が意識せずに転倒したり、その他の予期せぬ状況に遭遇したりした場合には、致命傷を負う可能性があります。中国中部に位置する湖北省婦人児童保健院外科専門家の張伊凡副主任は、「バンスクリップを装着する際には、材質や状況に注意すべきだ。なるべく金属製のバンスクリップは選ばず、また、車の運転や乗車、運動、さらに浴室など滑りやすい状況ではバンスクリップの使用を控えたほうがよい」と注意を喚起しました。(提供/CRI

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