日本はなぜ津波が多い?旅行中に遭遇した時に身を守る方法―香港メディア

Record China    2024年10月19日(土) 22時0分

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香港メディア・香港01は、「日本はどうして頻繁に津波が発生するのか」と題した文章を掲載した。

香港メディア・香港01はこのほど、「日本はどうして頻繁に津波が発生するのか」と題した文章を掲載した。

文章は、日本は災害への素早い対応で被害を最小限に抑えることでしばしば称賛される一方、環太平洋火山帯に位置しているため確かに自然災害が起こりやすいと紹介。特に、ユーラシア、太平洋、フィリピン海、北米の四つのプレートの交点にある日本列島はプレート同士の衝突と圧縮により、頻繁に地震が発生すると説明した。

また、地震が海底で発生すると急激な隆起や陥没によって大量の海水が押し流され、津波が発生すると解説。日本列島は周囲を海に囲まれ、特殊な地理的条件にあるため、津波が沿岸地域に急速に到達し、頻度も高くなるとした。そして、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、大津波による死傷者数が地震による死傷者数をはるかに上回ったと紹介し、「日本に滞在する旅行者は地震発生時の対応方法に加え、津波が接近した際の対処法も知っておく必要がある」と指摘した。

一方で、頻繁に津波が発生する日本では脅威に対処すべく世界をリードする津波警報システムを開発しており、2004年より全地球航法衛星システム(GNSS)ブイによる海面変動測定を全国港湾海洋波浪情報網(NOWPHAS)とリンクさせて津波観測に役立てているほか、海底圧力計と海底地震計で構成され、高速かつ信頼性の高いデータ通信を提供する深海底地震津波観測網(DONET)を整備したと紹介。11年の東日本大震災後には高度な機器とAIアルゴリズムを持つ150の観測点からなる日本海溝海底地震津波観測網(S-net)が東日本太平洋地域で構築され、命に関わるような津波の正確な予測と警報を提供しているとした。

文章は「日本を旅行するなら、津波発生時の安全確保の方法を知っておくことが重要」とした上で、まず避難経路と地域の避難場所を確認しておくこと、自治体やホテルが提供する安全情報や警報に留意し、津波警報が発令されたら、津波が来るかどうかを待たずに、すぐに高台や避難場所に移動することが必要だと伝えた。また、日本語ができない場合は日本への渡航前に、観光庁が提供する防災アプリ「Safety tips」を必ずインストールし、中国語での防災情報をリアルタイムで受け取れるように準備しておくことを呼びかけた。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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