広西の山奥に学費無料の女子夜間学校、「新しい言葉」で世界とつながる―中国

人民網日本語版    2024年10月14日(月) 17時30分

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烏英苗寨は広西チワン族自治区と貴州省をまたぐ山間部の奥深くにある。

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「こんにちは。皆さんに烏英苗寨をご紹介できることをうれしく思います」。広西チワン族自治区柳州市融水ミャオ族自治県杆洞郷烏英苗寨に暮らす女性の梁足英さんは観光客に村の文化的特徴を滑らかな標準語で解説した。4年以上前には「字が読めず、話していることも通じなかった」梁さんだが、今や「烏英苗寨の解説者」へと華麗な変身を遂げた。中国新聞網が伝えた。

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烏英苗寨は同自治区と貴州省をまたぐ山間部の奥深くにある。かつて「犬は畑を耕さず、女は書を読まず」といった古い観念にとらわれていた同村では、現在40歳以上の女性はほぼ教育を受けていない。

2020年3月以降、「貧困者支援はまず教育支援、教育支援はまず言語教育」との方針の下、複数当局の支援を受けて、烏英苗寨は「子どもが母親に標準語を教える」「バイリンガル・双方向」の夜間学校を長期にわたり開設している。


烏英苗寨女子夜間学校の教員の彭韓萍さんによると、夜間学校の学費は完全無料で、教員はボランティアで教えている。授業があるのは毎週月曜日から金曜日の午後8時半から10時までで、毎晩約15人の「大きな生徒」が授業に出ている。カリキュラムは文字の学習が中心で、繰り返し教えるので、学生は休まなければならない事情があっても授業に遅れる心配はないという。

女性は昼間は仕事や子どもの世話をして、夜になると学校に来て学ぶ。長く努力を続けた結果、標準語を話せるようになっただけでなく、唐詩も暗誦できるようになった。

前出の梁さんは夜間学校が開校してからほとんど欠席しておらず、最も勤勉な学生ということで、学級委員に選ばれた。「以前は字を読めず、コミュニケーションということもよくわからなかった。今はもっと遠くへ行くこともできるし、たくさんの人と友達になって、たくさんのことができるようになった」と話す。

烏英苗寨がますます有名になり、夜間学校で学ぶ何玉清さんは農村観光の発展に大きな可能性があることを見て取り、夫と共に村内に自治区と省をまたぐ宿を建てた。


宿泊客があると、夜間学校の女性らがミャオ族の酒を勧める歌(敬酒歌)を歌ったり、学校で習った古詩を朗唱したりして酒席を盛り上げることもある。

現在、同村の特産品の多くがこの宿を通じて販売されている。女性らは漢字と標準語を覚えると、SNSでビジネスもスタートした。顧客と連絡がつくと、何さんが商品を鎮まで輸送するよう手配するようになった。

携帯電話が1台あれば、山奥と山の外の世界がつながる。梁さんは「こういう操作は便利だしすぐにできる。以前はこんな方法でこんなふうに問題を解決できるなんて考えもしなかった」と話す。

烏英苗寨の女性らは習得した標準語という「新しい言葉」を使って、無形文化遺産を伝承し、文化について交流し、ボランティア消防隊を共同で設立し、農村経済を発展させるなどして、新しい世界とつながるようになった。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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