「旭日旗Tシャツはぎ取り事件」にみる中国の民族主義―中国メディア

Record China    2014年9月14日(日) 23時16分

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12日、中国メディア・捜狐は、ジャーナリストで作家のトウ聿文氏の論説「『旭日旗Tシャツはぎ取り事件』にみる中国の民族主義」を掲載した。

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2014年9月12日、中国メディア・捜狐は、ジャーナリストで作家のトウ聿文氏の論説「『旭日旗Tシャツはぎ取り事件』にみる中国の民族主義」を掲載した。以下はその概要。

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山東省泰山で行われた登山イベントで先ごろ、旭日旗と「大日本帝国海軍」の文字が入ったTシャツを着た中国・天津市の男に対し、他の参加者らがこの男を取り囲み、Tシャツをはぎ取る騒ぎが発生した。この騒動が報道されると、ネット上にはTシャツ男を非難する声と、Tシャツをはぎ取る行為を批判する声の両方が寄せられた。

大勢の人が見ている前で、怒った群衆が他人の着ているTシャツをはぎ取る行為は尋常ではない。「日本で育った。中国の他の場所でも着たが、問題はなかった」と話すTシャツ男も、当惑しているのではないだろうか。

旭日旗Tシャツを無理やりはぎ取った人々の行為は、極端な民族主義によるものなのか。現在の日中関係をみれば、日本海軍の旭日旗を見て怒りを感じる中国人がいても不思議ではない。むしろ正常な感情だ。だが、騒ぎが報道されるにつれて、ネット上には見るに堪えないコメントがあふれだした。もはや正常な論争などできず、ただヒステリックに罵る行為は「極端な民族主義」と呼べるだろう。

民族主義は、政府が主張するほど悪いものだと私は思わない。中国の民族主義は受動的かつ反応型であり、能動的かつ攻撃的ではないからだ。国家や民族の利益を強調することはあっても、排他思想は存在しない。中国人は「中国はこれほど強大になったのに、国際的地位は依然として低い」という不満を抱いている。こうした感情が中国の民族主義の根底にある。

民族主義は中国だけでなく、あらゆる国に存在する。ゆえに民族主義を批判したり、これに反対したりするのは間違っている。もちろん、排他的で暴力的な民族主義は別だ。「民族主義が民主化の足かせになる」という声もあるが、欧米諸国の民主化への道のりを見れば、それが杞憂(きゆう)であることが分かるはずだ。(翻訳・編集/本郷)

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