中国初の大洋掘削船「ドリーム号」が年内に引き渡し

CRI online    2024年10月10日(木) 18時50分

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中国の深海分野で新たに重要な装備が間もなく投入され、年内に中国初の大洋掘削船「ドリーム号」が引き渡される予定です。

深海探索、海底掘削、ネットワークを構築して海底をセンサーでモニタリングすることは、深海探査の主要な手段とされています。中国の深海分野で新たに重要な装備が間もなく投入され、年内に中国初の大洋掘削船「夢想(ドリーム)号」が引き渡される予定です。

海底掘削とは大洋掘削のことです。1990年代、中国は「国際深海科学掘削計画(IODP)」に加入しました。中国の科学者である汪品先院士(アカデミー会員)は国内の他の科学者とともに、中国南海で高品質の連続コアを計5500メートル取得し、南海の変化と東アジア古気候研究のために3200万年の深海記録を取得しました。これは中国人が設計・主導した初の大洋掘削航海でした。

2017年、中国独自の大洋掘削船「ドリーム号」の建造準備が始まりました。4年後に着工し、2023年末に初の試験航海を完了し、今年4月に調整と内装段階に入り、今年中に引き渡される予定です。「ドリーム号」は掘削深さ1万1000メートルに設計されており、地殻を掘削し、マントルに到達する見込みです。大洋掘削船などの重要な設備に基づき、中国は今後10年間の中国大洋掘削科学実行計画を作成しており、これには新たな国際大洋掘削計画の共同発起、世界の大洋での掘削航海の組織、上海臨港での国際大洋掘削岩芯実験室の建設・運行などが含まれています。

また中国の上海にある同済大学が中心となり、中国科学院音響学研究所が共同建設する国家重大科学技術インフラである海底科学観測ネットワークも建設中です。東海多圏層観測タワー「同済・海1号」とモニタリング・データセンターの建設が現時点で完了しています。将来的には、科学者らがオフィスでリアルタイムに海洋データを把握することができ、海洋天気の予報や防災・減災だけでなく、海底資源の探査や海洋開発にもサービスを提供することができるようになります。(提供/CRI

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