中国華東地域で新種の淡水魚「虹彩馬口魚」発見

CRI online    2024年10月8日(火) 15時50分

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最近、浙江省森林資源モニタリングセンターと上海海洋大学の研究チームは共同で、中国東部の華東地域で新種の淡水魚を発見しました。写真は新種として発見された淡水魚「虹彩馬口魚」 。

最近、浙江省森林資源モニタリングセンターと上海海洋大学の研究チームは共同で、中国東部の華東地域で新種の淡水魚を発見しました。「虹彩馬口魚」と名付けられたこの新種に関する研究成果は10月1日に国際学術誌『ZooKeys』で発表されました。

「虹彩馬口魚」は、華東地域の渓流に生息する色鮮やかな小型魚の一種で、主に浙江省を流れる銭塘江(せんこうとう)の上・中流域に分布し、同省の甌江(おうこう)上流や江西省の鄱陽湖(はようこ)流域の水質の良い渓流にもわずかに生息しています。

これまで、釣り人や観賞魚愛好家がこの魚に接したことはありましたが、科学的な研究分析が不足していたため、同一地域に生息するヒレナガオイカワなどの類似種と混同されていました。

研究により、この新種は既知のハス属のすべての種に比べて遺伝子の分化の程度が非常に高いことが判明し、形態学的分析も合わせ、この魚がハス属の新種であることが確認されました。新種のオスは婚姻色(繁殖期の動物の体に現れる通常よりも鮮やかな体色)に鮮やかな彩色を持つことから「虹彩馬口魚」と命名されました。(編注:「馬口魚」は日本語では「ハス」。)

虹彩馬口魚のような渓流に生息する魚は、特に生息環境や水質に対する要求が高いため、水環境の健全性を示す指標種となるということです。関係研究者は、虹彩馬口魚などの渓流魚の保護は、水界生態系のバランスの保全とエコツーリズムや漁業の持続可能な発展の貢献の促進に繋がるとの考えを示しました。(提供/CRI

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